言語文化学専修コース

北京・長安大戯院で上演中の京劇『洛神』の一場面

 文化と言語,文字通りこれが言語文化学専修コースでの学習の中心となる,大きな二つの柱です。この分野では,詩や小説といった文学作品に加えて,映画やドラマ,歌,CM,マンガといった言語が媒介する文化事象はすべて考察の対象になります。それらを本コースでは,「日本言語文化領域」,「中国言語文化領域」,「英米言語文化領域」,「ドイツ言語文化領域」,「フランス言語文化領域」の各領域を中心に扱ってゆきます。さらには,個別言語文化間の比較を通して,人間の文化的営みの,より本質的な部分を究明しようという野心も,この新しい学問は抱いています。


久保田 聡 文学部 助教授

 言葉は私たちに最も身近な道具ですが,言葉の伝えるものは単に情報だけではありません。時代を超え国境を越えて,私たちに感動を与え,人生の指針を与えてくれるのも言葉の大きなそして独自な力です。さあ,日本語の表現力を磨きましょう,そして外国語を学びましょう。言葉を通じて私たちはさまざまな文化にいっそう親密にふれることができるのです。情報化社会といわれ言葉の氾濫するこの現代こそ,言葉を相手にする時代なのです。


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