岡山大学 農学部

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令和4年度 ひらめき☆ときめきサイエンス〜ようこそ大学の研究室へ〜 「血液型やウィルス感染に関係する糖鎖の働き:第3の生命鎖「糖鎖」ってなんだろう」を開催

2022年11月28日

 令和4年度 ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~「血液型やウィルス感染に関係する糖鎖の働き:第3 の生命鎖「糖鎖」って何だろう」を11月5日(土)に開催しました。
 講師は、農芸化学コースの 木村 吉伸 教授と前田 恵 准教授が務めました。参加者は高校生(3名)、中学生(11名)、保護者(9名)で、岡山県以外に愛知県、大阪府、広島県、香川県からの参加があり、保護者の方々にも実験に加わって頂きました。実験補助として研究室の大学院生や4年生(8名)が参加し、岡山大学 農学部の雰囲気を体験しやすいプログラムとなりました。
 今回の実験では、赤血球の表面にある「糖鎖」の多様性と働きを学んでもらうため、食用種子やマッシュルームから糖鎖に結合するタンパク質(レクチン)を調製し、ウマやウサギの赤血球に対する凝集反応を観察しました。また、レクチン調製の待ち時間を利用して、だ液中に含まれるα-アミラーゼのデンプンとセルロースに対する消化性も調べてもらいました。
 3年近くにおよぶコロナ禍により、実験を通してサイエンスを楽しむ機会が奪われていたので、実験室での実験を通して、食材から数種のレクチンを調製したり、赤血球凝集活性の違いを実際に目でみたりすることができて有意義だったとの声が多くありました。インフルエンザウィルス感染に細胞表面の糖鎖が関係することやガン化によって細胞表面の糖鎖の顔つき(化学構造)が変わることに興味をもった参加者も多くいました。なお、この取組は日本学術振興からの援助を得て開催しました。

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