本学は5月11~13日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されたアジア最大のバイオ展/国際会議「ライフサイエンス ワールド 2016(第13回アカデミックフォーラム)」に出展し、医療、創薬、生命医用工学など、8件の最先端研究成果を展示・発表しました。
環境生命科学研究科の森田英利教授は、「ヒトマイクロバイオームによる俯瞰的ヒト健康評価法」と題して、現在取り組んでいるトップアスリートの腸内細菌叢の解析内容を紹介。糞便と唾液は非侵襲的かつ自宅でも採取できることから、自身での健康チェックに貢献できる可能性について発表しました。
医歯薬学総合研究科の大原利章助教は、自然科学研究科の妹尾昌治教授らによって研究・開発された「iPS細胞から誘導したがん幹細胞モデル」を使い、腫瘍の幹細胞化を可能にした新規腫瘍モデルと鉄コントロールによる新しいがん幹細胞治療法の開発について発表しました。
医歯薬学総合研究科の森田瑞樹准教授は、昨年4月、新しい医療技術や治療薬などの研究開発を推進するための研究基盤として、岡山大学病院に設立された日本人のヒト生体試料を提供する「岡山大学病院バイオバンク」の役割や事業内容について紹介しました。
会場内のパートナリング商談ルームでは、各研究やバイオバンクに興味を持った製薬企業や医療・医薬関係団体と、技術移転や共同研究の実施に向けて精力的に意見交換を行いました。
本学研究推進産学官連携機構は、研究成果の普及やさらなる進展、企業への技術移転の促進を図るため、今後も展示会への出展を積極的に支援します。
【本件問い合わせ先】
研究推進産学官連携機構 産学官連携本部
TEL:086-251-7112
(16.05.31)