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【プレスリリース】シロイヌナズナから見つかった「免疫抑制因子(内因性サプレッサー)」 植物の免疫制御や、生命現象の本質の解明に迫る発見

  植物の免疫反応を抑制する病原体由来の物質は「サプレッサー(suppressor)」と呼ばれ、宿主植物に対する病原性と宿主範囲を決める重要な病原性決定因子(determinant of pathogenicity)です。大学院環境生命科学研究科植物病理学研究室の豊田和弘教授は、自然生命科学研究支援センター(多田宏子教授・塩川つぐみ技術職員)と白石友紀博士(岡山大学名誉教授;現岡山県生物科学研究所所長)とともに、シロイヌナズナの健全な植物体から病原体のサプレッサーと同じ作用をもつ物質(内因性サプレッサー;endogenous suppressor)を分離することに世界で初めて成功しました。
  分離・精製した物質を投与したシロイヌナズナでは免疫反応が抑えられ、本来感染できない病原体による侵入を許し発病するようになりました。また、本物質はシロイヌナズナの免疫反応に関連する ATPaseや活性酸素種生成などを標的としており、これらは、豊田教授らがこれまでに明らかにしてきたエンドウ褐紋病菌が分泌するサプレッサーの作用点とほとんど同じ(類似)であることが明らかとなりました。
  本成果は、病原体と植物の「共進化(co-evolution)」の謎を解くヒントに留まらず、植物の「自己・非自己識別」という生命現象の本質にも迫り得るものです。
  本研究成果は11月27日、日本植物病理学会英文誌「Journal of General Plant Pathology」の電子版に掲載されました。

詳細は下記URLをご覧ください。

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id689.html