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【プレスリリース】体内時計のリズムの振幅は北に行くほど小さくなる!昆虫を使った実証で発見

 人の睡眠、花の開花、昆虫の繁殖など、ほぼすべての生物は体内時計によるリズムに支配されて日々の営みを続けています。南北に広く生息する生物では、緯度によって性質が変わる特性(クライン)を持つものが多く、体内時計の長さは高緯度ほど長くなる生物がいますが、その逆も報告されており、体内時計と野外で暮らす生物の生態を結びつけた研究は多くありません。
 岡山大学大学院環境生命科学研究科(農)の宮竹貴久教授、同大学大学院自然科学研究科(理)の吉井大志准教授、香川大学農学部の松村健一郎研究員、理化学研究所革新知能統合研究センターの阿部真人特別研究員は、貯穀害虫でもあるコクヌストモドキという甲虫を青森県から熊本県の37か所より計1585匹採集し、体内時計のリズムを測定しました。結果、体内時計の周期の長さは緯度や経度によって変わりませんでしたが、体内リズムの振幅(活動量の振幅)の強弱にはクラインが見られ、北で採集した個体ほど多くの割合で弱いリズム振幅を持っていることが明らかになりました。この研究成果は1月14日、オンライン国際学術雑誌の国際雑誌「
PLOS ONE
」のResearch Articleとして掲載されました。
 同様の傾向は他の昆虫でも過去に報告された事例があります。仮説の段階ですが、寒暖の差の激しい厳しい環境で育った北国の昆虫では、行動が厳格に制御される体内時計の支配を強く受けない個体のほうが生き延びやすいのかも知れません。今回の研究は、生物学に大きな謎を投げかけた研究事例として注目されます。

詳細は下記URLをご覧ください

https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id806.html