岡山大学 農学部

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海外短期農業体験実習をベトナムで実施しました

2017年03月16日

 2月27日~3月3日の約1週間、6名の学生(2年生5名(農芸化学コース1名、応用植物科学コース3名、環境生態学コース1名)と1年生1名)とともに、ベトナム社会主義共和国のホーチミン市にある本学との交流協定校のノンラム大学と、ホーチミン市の東隣にあり、最も裕福な省の一つであるドンナイ省の科学技術局(農学部との部局間交流協定あり)のバイオテクノロジーパークで実習を行うとともに、メコンデルタ地域へのフィールドトリップを実施しました。

(担当教員:大学院環境生命科学研究科・農学部 教授 舟橋弘晃)



【2月26日】
岡山空港からソウル・インチョン空港経由でホーチミン・タンソンニャット国際空港に到着。ノンラム大学の教員Đoàn Trần Vĩnh Khánh氏の出迎えを受け、ホテルへ。

【2月27日】
ノンラム大学獣医畜産学部訪問。Le Quang Thong副学部長とNguyen Quang Thieu学部長補佐の歓迎を受け、学部説明の後、特別クラスの学生達と懇談。昼食後、附属病院と附属牧場を見学。その後、ホテルへ。学生はノンラム大学獣医畜産学部特別クラスの学生達と懇親。

【2月28日】
午前中に食品加工学部を訪問。Phan Tai Huan学部長による学部説明の後に、学部の施設を見学。昼食後、バイオテクノロジー研究所に移動。Don Le Dinh所長の歓迎を受けた後に、Le Thi Dieu Trang先生の案内で研究所内を見学とカルス培養で成長した睡蓮の苗の培地交換作業の実習。ホテルへ。学生はノンラム大学バイオテクノロジー研究所所属の特別クラス学生達と懇親。

【3月1日】
作物(園芸)学部を訪問。附属農場を見学後、Vo Thai Dan学部長らによる学部説明と特別クラスの学生達と懇談。午後は、学生と教職員に舟橋が岡山大学と研究の紹介。また、Nguyen Ngoc Thuy国際交流部長およびLe Quoc Tuan環境資源学部長と懇談し、今後の交流強化について協議。その後、ノンラム大学を後にして、ドンナイ省科学技術局のバイオテクノロジーパークに移動。夕食は、職員との大懇親会。その夜は、人里離れたバイテクパークの宿舎泊。

【3月2日】
早朝から、トロピカルフルーツ(ドラゴンフルーツ)の収穫とマンゴーの木の剪定、蘭の株分け作業等。昼食後、午後は、動物飼育区域に移動し、食用ネズミやジャコウネコ(コーヒー生産用)、イノシシやオーストラリアから導入した肉牛の生産現場などを見学。夕方、ホーチミン市のホテルへ。

【3月3日】
メコンデルタへのフィールドトリップ。ティエンジャン省のミトー市に近いCu Lao Thoi Sonを訪問。地元で収穫されるトロピカルフルーツを堪能後、メコン川をクルーズ。蜂蜜生産現場見学。昼食後、トロピカルフルーツ(竜眼とグレープフルーツ)農家訪問。Dong Tamスネークセンターを訪問し、地域の野生動物を学習し、ホーチミン市へ。

【3月4日】
朝にホーチミン・タンソンニャット国際空港を発ち、ソウル・インチョン空港経由で岡山空港へ帰国。


_________以下に、参加学生の感想の一部を紹介します___________
●ベトナムの農業は大規模なものが多く、「儲かる」農業を行っている。ベトナムの「強さ」は学生にも感じられ、多くの学生が目的と意欲を持って大学に来ており、「大学で学んだことを地元に持ち帰り、発展させたい」といった夢を持っていた。彼らの英語力は日本の学生よりもはるかに優れている。若者の向上心や夢がこの国の発展を支えている。彼らは私に多くの興味と刺激を与えてくれた。私は、日本の農業の仕組みや経済に興味があり、日本の農業を「儲かる」ものにしたい。そのヒントをベトナムの地で得た気がする。(2年生、農芸化学コース)
●この実習は実に有意義で、ただの旅行では行けないであろう場所を訪れ、交流できないだろう人々の話を聴き、専門の知識も深めることができる。一度日本の外に出てそこから自分たちを見つめることができるという点でおすすめしたい。(2年生、応用植物科学コース)
●ベトナムの人たちは向上心が強く、若者が大いに活躍していた。日本も見習うべきことが沢山ある。ベトナムの学生はすごく勉強熱心で英語も堪能で優しかった。交流してすごく感化された。良い友達もでき、連絡をずっと取ることができれば良いと思う。今回研修に参加するかどうか迷ったが、勇気を出して参加して良かった。(2年生、応用植物科学コース)
●様々なことを経験、体験できた。ベトナム人学生と英語で話す時、英語力の低さを痛感し、勉強が必要であると感じた。でも、身振り手振りで伝えることはできた。この一週間で聞く力はとても伸びた。今回の実習で農業がより好きになった。将来、農業に関わることがしたくなった。(2年生、環境生態学コース)
●今回参加して一番に感じたことは、ベトナムの食の豊富さです。農業を基礎として社会が成り立っているベトナムでは、農業に関わる人口も多く、町中には食べ物があふれていました。そんな中で育った人々の温かさも感じることができました。ベトナムはとてもパワフルな国でこれからますます大国へと発展していくと思います。将来はベトナムで働くことも選択肢として視野にいれながら、これからの学生生活を送って、興味のある研究ができたらいいなと強く感じました。(1年生)
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