岡山大学 農学部

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第19回農学部公開シンポジウム(令和2年度地域活性化システム論第1回講義)を開催

2020年10月16日

 令和2年10月10日(土)13時~17時に、「第19回農学部公開シンポジウム」を令和2年度「地域活性化システム論」第1回講義として、農学部多目的室で開催しました。新型コロナウイルス感染症に十分配慮しながらの開催でしたが、76名の方々にご参加いただきました。
 本シンポジウムは「鳥獣害対策を通じた地域活性化-野生動物問題の最前線と今後の課題-」をテーマとし、4名にご講演いただきました。第1報告の久納寛子氏(農林水産省 大臣官房政策課 食料安全保障室 室長)からは、日本の農業を取り巻く食料生産や安全保障についての情勢と制度について、オンラインでご講演いただきました。第2報告の山端直人氏(兵庫県立大学 自然・環境科学研究所 教授)からは、地域主体の獣害対策が被害軽減だけでなく営農意欲や集落機能の向上につながることをご講演いただきました。第3報告の鈴木克哉氏(NPO法人 里地里山問題研究所 代表理事)からは、集落と多様な都市住民を結びつける「獣がい」対策の取り組みをご紹介いただき、関係人口やソーシャルビジネスを創出する可能性が見出されました。第4報告の細井孝哲氏(古座川町役場 地域振興課)からは、過疎地域での捕獲鳥獣の利活用の事例をもとに、厄介者を地域の宝に変えるための手法や努力についてご講演いただきました。
 また、コメンテーターの東口阿希子特任助教から、全体の要約と先進事例から見た岡山県の課題に関するコメントの後、総合討論を行いました。フロアから多くの質問が寄せられ、3人の講演者から有意義かつ示唆に富むご発言をいただきました。被害対策を超えた鳥獣害対策の意義や発展性を再認識するシンポジウムになりました。

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