岡山大学 農学部

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12.10.13~12.12.15 平成24年度地域活性化システム論を開催しました。

2012年12月26日

平成24年度 地域活性化システム論を開催しました。全3回の講義を実施し,延べ約200名の方々に参加いただきました。
 第1回(農学部公開シンポジウム)の概要
 中山間地域は,国土の約4割を占めており,農業生産額では,全国レベル生産額の約4割を占めています。このように,中山間地域は,我が国の食料生産において重要な地位を占めています。さらに,中山間地域は,工業・商業の面においても,また,国土保全や農林業が果たす公益的機能(洪水防止機能や緑の景観,などなど)においても,重要な役割を担っています。
 しかしながら,中山間地域では,現在および将来的にも,急速な高齢化・人口減少が予測され,食料生産のみならず,地域経済および地域環境にも大きな影響(マイナス面での)が発生すると予測されています。
 中山間地域の厳しい状況をいかにして改善していくのかは,極めて重要な課題です。この困難な状況を解決するには,国・県・市町村などの行政側からの対応も重要ですが,中山間地域で生活する人々による,自らの知恵と工夫による地域活性化への取り組み姿勢も大切です。

 本シンポジウムでは,将来に向かって,人口減少下の中山間地域を活性化するため,我々は何を為すことができるのか,また,何を為すべきかについて,ディスカッションすることを目的として実施しました。
 第1報告では,国レベルでの政策展開の方向性と活性化に係わる政策課題
 第2報告では,中山地域活性化対策に関する理論的枠組みの提示
 第3報告では,県レベルでの政策展開の方向性と活性化に係わる政策課題
 第4報告では,最も地域に密着した地域行政の視点から活性化方策の提案
 第5報告では,民間レベルで取り組む地域活性化モデルの提案
 これら具体的なテーマに対して,農学がどのような役割を果たさなければならないのかについて,会場の皆様と一緒にディスカッションしました。

 第2回「農とバイオマス(1)」では,「林業・森林資源の活用による地域活性化」を取り上げ,真庭森林組合の元組合長を講師をお迎えし,地方自治体で実施されているバイオマス資源の利活用による地域活性化事業を対象に,今後のバイオマス産業の展開方向についての考察と討論を行いました。

 第3回「農とバイオマス(2)」」では,「買い物弱者支援からのソーシャルビジネスの可能性」を取り上げ,若いお二人を講師にお招きし,岡山県内の中山間地域の買い物行動をとりまく現状や,美作市上山地区での買い物弱者支援活動についてお話しいただき,今後の課題や実現可能な対応策について,会場の皆様と討論しました。

 本年度の「地域活性化システム論」では,本学学生以外に,高校生から社会人の方まで幅広い層の方に参加をいただきました。このように,産学官関係者のみならず,多くの一般市民の方々が積極的に参加して下さったことからも,本課題(地域活性化)に関する岡山大農学部の取り組みに対して学外から強い期待が寄せられていることを感じました。


会場の様子

なお,各回講義の詳細はコチラをご覧ください。

参照リンク

http://www.okayama-u.ac.jp/user/agr/kasseika/kasseika_24.html

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