創発的研究支援事業

創発的研究支援事業(令和3年度〜令和9年度)多圏間の相互作用を紐解く
新しい地球温暖化科学の創設

信頼性の高い気候予測を実現するためには、数値気候モデルが特に苦手としている雲・降水過程の理解が必要不可欠です。本課題では、大気圏・海洋圏・雪氷圏にまたがる相互作用の理解深化を目指し、雲・降水に起因する気候フィードバックを素過程レベルで解明することを目標としています。数値モデリングと衛星データ解析の双方の特性を生かし、多階層に絡み合った不確実性を解きほぐす気候研究を推進しています。

公募案内

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新着論文

  • Michibata (2024, SciRep): 将来の温暖化に伴い北極域で降雹・発雷頻度が顕著に増加することを定量的に明らかにしました。[出版社ページ]
  • Schmidt et al. (2023, FC): 全球エネルギー収支のインバランスの原因を数値モデルと衛星観測から調査するCERESMIPのプロトコルについて提案しました。[出版社ページ]
  • Imura and Michibata (2022, JAMES): 全球気候モデルMIROCで再現される降水の頻度・強度を降水タイプ(フェーズ)ごとに評価し、北極域の雲量・降雪の誤差補償バイアスを指摘しました。[出版社ページ]
  • Michibata (2022, Springer): エアロゾル・雲・降水の気候影響について、最新の研究をレビューしました。[出版社ページ]
  • Hirota et al. (2022, GRL): 全球気候モデルMIROCにおける降水のモデリング手法の高度化が雲フィードバック・気候感度に及ぼす影響を定量化し、その原因をメカニズムレベルで解明しました。[出版社ページ]

お知らせ

主著論文がScientific Reports誌に掲載されました。将来の温暖化に伴い北極域で降雹・発雷頻度が顕著に増加することを定量的に明らかにした論文です。
ステージゲート審査にて本課題の前半3年間(フェーズ1)の研究成果を報告しました。
TKP東京駅カンファレンスセンターにて開催された創発1期生進捗報告会に参加しました。
8月5日〜6日にかけて開催された岡山大学オープンキャンパス2023にて大気科学実験「雪結晶の微細構造を観察しよう」を出展しました。
東京都一橋講堂にて開催された創発的研究支援事業・第2回融合の場に出席しました。
大学訪問研修(香川県立坂出高等学校)にて、地球温暖化研究に関する講義と研究施設の紹介を行いました。
共著論文がFrontiers in Climate誌に掲載されました。全球エネルギー収支のインバランスの原因を数値モデルと衛星観測から調査するCERESMIPのプロトコルを記述した論文です。
3月27日〜29日にかけて開催されたEarthCARE Modeling Workshopにて講演を行いました。
創発的研究支援事業吉田パネル進捗報告会に出席しました。
共著論文がJournal of Advances in Modeling Earth Systems誌に掲載されました。数値気候モデルMIROCがシミュレートする北極域の降雪の特徴を衛星観測と比較し、降雪強度と頻度の間に誤差補償が生じていることを示した論文です。
8月6日〜7日にかけて開催された岡山大学オープンキャンパス2022にて大気科学実験「ミニチュア竜巻を作ろう」を出展しました。
創発的研究支援事業・第1回融合の場(九州大学会場)に出席しました。
道端が依頼執筆したHandbook of Air Quality and Climate Changeの第35章「Aerosol–Cloud Interactions in the Climate System」がSpringer社からオンライン公開されました。エアロゾル・雲の気候影響について、数値モデル・衛星観測を用いた最新の研究をレビューした内容です。
創発的研究支援事業・第2回創発の場が開催されました。
共著論文がGeophysical Research Letters誌に掲載されました。全球気候モデルMIROCにおける降水のモデリング手法の高度化が雲フィードバック・気候感度の再現性に及ぼす影響を定量化し、その原因をメカニズムレベルで解明した論文です。
2月16日〜18日にかけて開催されたEarthCARE Modeling Workshopにて講演を行いました。
吉田パネルのクラスターディスカッションが開催されました。
12月1日〜3日にかけて開催されたTri-MIPathlon-3 workshop 2021にてポスター講演を行いました。
高大連携講師派遣事業の一環として、岡山県立岡山芳泉高等学校にて地球温暖化研究に関する出前講義を行いました。
9月14日〜16日にかけて開催されたCFMIP Online Meeting 2021にて講演を行いました。
文部科学省科学研究費助成事業「学術変革領域研究(B)」DNA気候学が主催の雲解像気候学セミナーにおいて、セミナー発表を行いました。
日本気象学会会報誌「天気(2021年6月号)」より、道端が寄稿したエアロゾル・雲・降水相互作用に関する解説記事が出版されました。
創発的研究支援事業・第1回創発の場(キックオフ会合)を開催しました。
科学技術振興機構(JST)創発的研究支援事業の研究代表者としてプロジェクトを開始しました。研究課題名は「多圏間の相互作用を紐解く新しい地球温暖化科学の創設」で、2027年度までの7年間(最長10年間)のプロジェクトです。