受験生・学部生の皆様へ
                                  

                         1.岡山大学地理学教室の教育上の特色

 

 地理学は”見て、歩いて、そして考える”という言葉にまとめられます。これを実践するために、岡山大学の地理学教室では、アクティブ・ラーニングや実践型教育をとくに重視した教育を行っています。
 地理学の学びを通して、問題発見力、分析力、企画力、応用力はもちろんのこと、他分野では修得できない「地域の見方
」、「地域の捉え方」そして「地域の考え方」が身につきます。
 地域を知り地域に学ぶ、地域に学び地域を知る。地域の見方や考え方を習得すれば、今まで見えていなかったことが見えるようになります。地域の研究を通して、私たちにとって何が必要なのかを、一緒に探してみたいと考えています。

                         2.岡山大学地理学教室における専門教育の概要


 


 岡山大学文学部人文学科に入学された皆様は、2年次の第1・2学期には「地理学・社会学・文化人類学・社会文化学分野の配属となります。この2年次の第1・2学期においては、概説科目を中心に履修することになります。「人文学概説(人文地理学a、b)」、「人文学概説(自然地理学a、b)」のほか「人文学講義(地誌学a、b)」が開講されています。これらは地歴科及び社会科の教員免許取得に必要な授業科目でもあります。また、これらの授業科目は、「地域調査士」資格取得にも必要な科目です。

 その後、2年次第3学期からは、本格的な地理学の授業を履修することになります。アクティブ・ラーニングの典型となる授業としては、2年次の第3・4学期および3年次の第1・2学期に開講される実践演習「実践演習(地理学野外実験a、b)」があります。この授業では、近隣の地域に赴き、ほぼ半年をかけて詳細な地域調査を行っています。その成果は、毎年、報告書としてまとめられています。「学生の研究活動」をご参照下さい。そのほか大学を離れての授業としては、3年次の夏期休暇中に岡山県外の地域に出かけ地域調査を行う「実践演習(地理学野外実験・集中講義)」も開講しています。また、2年次の第3学期から履修する「実践演習(地理学a、b)」は、地図学演習のほか地理学研究法など卒業論文作成に向けたゼミ形式の演習となります。

 3年次第3学期からは、「課題演習(地理学)」において卒業研究を進め、4年次に卒業論文の執筆および提出を目指します。


地理学教室の標準カリキュラム




地理学野外実験の一コマ(福岡県久留米市にて))


 

                       3.取得できる資格


 


 岡山大学地理学教室では、所定の授業科目を履修することにより、中学校教諭一種免許状(社会科など)、高等学校教諭一種免許状(地理歴史科など)、学芸員資格を取得することができます。
 また、地理学領域に所属し、所定の授業を履修すると、地域調査士資格を取得できます。地域調査士は、地域の総合科学である地理学をベースとし,地域調査の知識や技術を用いて地域の自然現象、社会現象,人文現象等を総合的とらえる調査能力を有する「地域調査の専門家」、「地域調査のプロフェッショナル」のことです。地域調査士資格は、公益社団法人日本地理学会の認定する資格です。「地域調査士」は測量業務の競争入札のための国土地理院の測量技術者の認定資格に登録されているほか、商標としても登録さています。
 なお、大学在学中には、地域調査士申請前部分審査制度を活用することで、大学を卒業する前に地域調査士の申請ができますので、就職活動においても活用することができます。
 地域調査士資格の詳細および認定科目、資格取得までの手続きについては、以下をご覧ください。





課題演習(地理学)の様子




地理学野外実験の一コマ(石川県白米千枚田にて)

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