5-ハイドロキシインドール酢酸, 5-HIAA(5-hydroxyindole acetic acid)
測定法:HPLC法
外注会社:SRL(平成17年6月16日より)
SBS(旧住友)(平成17年6月15日まで)
臨床的意義
5-HIAA は,セロトニン(5HT)の主要代謝物で,セロトニンはモノアミンオキシダーゼ(MAO)により脱アミノ化され5-ハイドロキシインドールアルデヒドとなり,さらに酸化され5-HIAAとなる。その90%以上が尿中に排泄される。尿中5-HIAAの測定意義として重要なのはカルチノイド症候群である。皮膚紅潮,消化器 症状(下痢)などの症状や所見のみられる患者や小腸腫瘍の症例で,カルチノイドの疑いがある場合に有用である。また,末梢で合成されたセロトニンは脳血液関門を通過しないことから髄液中の5-HIAAの変動を測定することによりセロトニンニューロンの活動および代謝動態を知ることができる。
異常値を示す疾患
高値疾患: カルチノイド症候群 ・ダンピング症候群 ・脳性麻痺
低値疾患: フェニルケトン尿症 ・パーキンソン症候群(髄液中) ・先天性舞踏病
基準値: 酸性蓄尿 1.0〜6.0 mg/day
(平成12年9月25日より変更。以前の基準値は、蓄尿 6 mg/day以下)
採取容器: SRL(Y
関連項目
Ca
PTH
VD