血小板凝集能検査, Platelet aggregation
臨床的意義
血小板を活性化する生理的刺激物の存在下で、血小板どうしが凝集する過程を評価する検査法であり、血小板機能検査法の中では、広く用いられている。血小板数が正常で出血時間が延長している症例では、機能異常が存在する可能性があり適応である。また、動脈血栓には機能亢進が強く関与することが示唆されており、狭心症,心筋梗塞、脳梗塞などの症例において、抗血小板剤の適応、治療効果を評価するときにも測定される。
測定法:
測定機種:
基準値: 生化学検査のような明確な基準値はなく、健常人の検体もコントロールとして測定し、患者との反応性の差異をみる。
異常値を示す疾患
低下: 血小板無力症、Bernard-Soulier症候群
亢進: 糖尿病、狭心症などの血栓形成疾患
検体採取・測定条件
・3.2%のクエン酸ナトリウム1に血液9の割合で採血し,転倒混和を5〜6回繰り返した後,すみやかに提出する。
・溶血すると不正確になるため注意が必要である。
・検体採取時には,組織トロンボプラスチンの検体への混入を避ける為,ダブルシリンジ法を用いるとよい。
関連項目
PLT
血小板膜蛋白解析
血小板粘着能
血小板放出能