α2プラスミンインヒビター・プラスミン複合体, PIC(α2 plasmin inhibitor・plasmin complex )(中止)

測定方法 : LPIA法
         EIA法(平成13年2月12日まで)

外注会社 : SBS(旧住友)

基準範囲 : 0.8 μg/ml 以下

相関: Y=1.044X-0.378

臨床的意義
 凝固系が活性化されると最終的にトロンビンが生じ,フィブリン血栓が形成される。生じた血栓はプラスミノーゲン(PG),プラスミン(PM)系を介する線溶反応により処理される。α2プラスミン・インヒビター(α2-PI)は,線維素溶解酵素(PM)の最も重要なインヒビターであり,線溶系の活性化に伴い生じたPMと1対1の複合体(PIC)を形成し,これを失活させる。PICは,基本的には正常では存在せず,生体内半減期もプラスミノーゲンやα2-PIが数日間なのに比べ,約6時間と短いために,その存在量は採血時点の線溶反応をかなり忠実に反映する。したがってその量を知ることは,血中線溶反応亢進を知るためのよい指標となる。

異常値を示す疾患
高値疾患: 線溶亢進状態 ・ DIC 

採取容器: 
黒)3.2%クエン酸ナトリウム

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