トロンボモジュリン, TM(thrombomodulin )


測定方法 : 
EIA法

外注会社 : SRL

基準範囲 : 4.5 FU/ml以下

臨床的意義
 トロンボモジュリン(TM)は,血中に出現するトロンビンと複合体を形成して凝固阻害因子のプロテインCを活性化する。内皮細胞の障害で血中に産生されるTMは,特に細小血管壁の障害や破壊で細胞内のプロテアーゼで分解されて血中へ遊離され,可溶性TMとなり,尿中へも排泄される。したがって,血中TM濃度測定で内皮細胞産生機能や障害度が推測されるので,血管機能のマーカーとして有用である。

異常値を示す疾患
高値疾患: SLE ・リウマチ熱 ・糖尿病 ・DIC ・腎不全 ・血栓性血小板減少性紫斑病 ・肝硬変(非代償期) ・成人呼吸窮迫症候群

低値疾患: 脳血栓

採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管

検体採取・測定条件: 血管に刺激を与えることは避けて,早期安静時にマンシェッ トによる血管緊縛 はできれば行わず採血する。

生理的変動
・日内変動,日差変動,性差は認められない。
・加齢により増加する。

関連項目

TNF-α
エンドトキシン
インターロイキン
トロンビン・アンチトロンビンIII複合体(TAT)
FPA
 

先頭に戻る    前ページに戻る