サイロイドテスト, thyroglobulin antibody

平成16年10月1日中止 抗Tg抗体を測定

臨床的意義
 
抗甲状腺自己抗体の一つである抗サイログロブリン抗体を粒子凝集試験(PA)で測定するものである。自己免疫性甲状腺疾患の患者血中には、種々の甲状腺成分に対する自己抗体が存在する。このうちサイログロブリンを抗原とする自己抗体を抗サイログロブリン抗体という。サイログロブリンは甲状腺ホルモンの前駆体として甲状腺細胞内で合成され、甲状腺濾胞内に貯蔵されている糖蛋白である。測定方法(PA)は、ゼラチン粒子表面にヒト甲状腺組織から抽出精製したサイログロブリン抗原を吸着・結合させ、対応する抗サイログロブリン抗体との凝集反応を観察する。サイロイドテストは各種甲状腺自己免疫疾患で陽性率が高く、橋本病で40〜70%、バセドウ病で30〜40%、特発性粘液水腫で60〜90%程度の陽性率を示すといわれる。近年は抗サイログロブリン抗体の定量も可能となり(RIA法)、サイロイドテストよりも感度は良好である。サイログロブリン抗体は甲状腺疾患の鑑別診断に、マイクロゾーム抗体は経過と予後の判定に有効である。 

適応疾患: 橋本病(慢性甲状腺炎)、バセドウ病、特発性粘液水腫、原発性甲状腺機能低下症、甲状腺腫瘍、SLE、その他膠原病

測定方法: 間接凝集反応

測定原理:

測定試薬: セロディア-AMC(富士レビオ)

基準値:  99倍以下

採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管

関連項目

抗サイログロブリン抗体(抗Tg抗体)
マイクロゾームテスト

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