アスペルギルス抗原, Aspergillus antigen 


測定法: ELISA法
      
(平成15年3月31日までオクタロニー法、ラテックス凝集反応)

外注会社:SRL

臨床的意義
 
アスペルギルス症では,その病型によっては諸種の血清学的検査が診断上きわめて有用である。Aspergillus属には300以上の種があるが,ヒトにアスペルギルス症,とくに深在性アスペルギルス症を起こすものとしてはspergillus fumigatusが最も多い。本検査は本菌種に対する抗体(オクタロニー法)を検出するもので,臨床診断や再燃・再発のチェック,治療効果予後の判定などに有用である。オクタロニー法は定着型の肺アスペルギロームでは強陽性,アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA)などのアレルギー型では弱陽性,組織侵入型アスペルギルス症(アスペルギルス肺炎・肺膿瘍・播種性アスペルギルス症など)では抗体が検出されないことが多い。この主な理由として,組織侵入型アスペルギルス症では,免疫不全が基礎にあり,抗体が産生されるまでに死亡してしまうことが多いためである。よって肺アスペルギルス症には有用であり臨床診断のほか再燃・再発をチェックするための追跡調査,治療効果の判定,治療中止時期の指標,予後の判定などに重要な検査である。
 
 
適用疾患: 肺アスペルギルス症 ・ アレルギー性気管支肺アスペルギルス症 

基準値: 陰性

採取容器:
茶)生化学一般用分離剤入り試験管   

関連項目

エンドトキシン

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