トキソプラズマ抗体, Toxoplasma antibody
外注:MCM(平成17年3月28日よりMBC;平成19年4月1日より社名変更)
平成26年3月31日まで中止:測定試薬発売中止
平成26年4月1日よりEIA法で契約(LSIM)
臨床的意義
トキソプラズマ症は、特に先天性感染において、重篤な症状を引き起こすことが古くから知られており、また近年、AIDSに合併する日和見感染症として注目されている。その診断は、患者の臨床症状とともに、トキソプラズマに対する抗体を検出する血清学的検査に基づいてなされる。中体の検出は困難な場合が多いが、ときにPCRによるDNA診断が有効な場合もある。血清学的検査法としては、色素試験(DT)、間接ラテックス凝集反応(ILA)、間接赤血球凝集反応(IHA)、間接蛍光抗体法(IFA)、直接凝集反応(AG)、酵素抗体法(ELISA)などがある。トキソプラズマ感染は不顕性の場合が多く、抗体価が陽性で感染を確認できても、それが直ちに発症を意味するものではないことに留意する必要がある。EIA法は精製抗原を用いており、従来法と比べトキソプラズマ感染症に対する特異性は向上している。
測定方法: CLEIA法(平成28年1月4日から)
EIA法(平成26年4月1日から平成27年12月28日まで)
測定機器: VIDAS(平成17年3月27日まで)
測定試薬: バイダスアッセイキットToxo IgG定量(平成13年5月1日より改良試薬に変更),
Toxo IgM定性(平成17年3月27日まで)
基準範囲 IgG 陰性(-) 7.5 IU/mL未満(平成28年1月4日より)
IgM 陰性(-) 0.8 S/CO未満(平成28年1月4日より)
IgG 陰性(-) 6 IU/mL未満(平成26年4月1日から平成27年12月28日まで)
IgM 陰性(-) 0.80 C.O.I未満(平成26年4月1日から平成27年12月28日まで)
Toxo IgG : 20倍(平成17年3月28日より平成26年3月31日まで)
結果の判定 | 判定基準値(平成17年3月27日まで) 蛍光酵素免疫測定法 |
旧判定基準値(平成13年4月27日まで) |
陰性 | 4 IU/ml未満 | 8 IU/ml未満 |
判定保留 | 4〜8 IU/ml | 8〜10 IU/ml |
陽性 | 8 IU/ml以上 | 10 IU/ml以上 |
Toxo IgM : 10倍(平成17年3月28日より平成26年3月31日まで)
結果の判定 | 判定基準値(平成17年3月27日まで) 蛍光酵素免疫測定法 |
陰性 | 0.55TV未満 |
判定保留 | 0.55〜0.65TV |
陽性 | 0.65TV以上 |
採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管
関連項目
風疹ウイルス
サイトメガロウイルス
単純ヘルペスウイルス