骨型アルカリフォスファターゼ, BAP(Bone Specific Alkaline Phosphatase)


測定法: CLEIA法(平成22年12月3日より) 
EIA法(〜平成22年12月2日まで)

外注会社: SRL

臨床的意義
 
骨型アルカリフォスファターゼ(Bone Specific Alkaline Phosphatase;BAP)は、骨芽細胞で産出されその膜に結合した状態で存在するアルカリフォスファターゼのアイソザイムですが随時血中にも放出され、その血中レベルは骨芽細胞機能と相関することより、骨形成状態を反映するといわれています。 BAPは、原発性副甲状腺機能亢進症、骨ページェット病などの代謝性骨疾患や癌の骨転移(前立腺癌、乳癌など)で高値を示します。また慢性腎不全に伴う腎性骨異栄養症(繊維性骨炎、無形成骨症)の診断の指標としても有用と報告されます。
 本検査は、骨回転に異常を起こす疾患の診断やその治療の指標として有用であると考えられます。

基準範囲 男性:3.7〜20.9 μg/L   閉経前女性:2.9〜14.5 μg/L  閉経後女性:3.8〜22.6 μg/L

        男性:13.0〜33.9 U/l  女性:9.6〜35.4U/l   (SRL)(平成22年12月2日まで)

相関(平成22年12月3日)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

判定基準(SRL)(平成22年2日まで)

癌の骨転移 男性 29.5以上
女性 28.3以上
腎性骨異栄養症(繊維性腎炎)
代謝性骨疾患
男性 34.0以上
女性 35.5以上
腎性骨異栄養症(無形成骨症) 男性 13.0未満
女性  9.6未満

異常値を示す疾患: 骨ページェット病・原発性副甲状腺機能亢進症・転移性骨腫瘍・腎性骨異栄養症

採取容器:
茶)生化学一般用分離剤入り試験管

関連項目

オステオカルシン
I 型プロコラーゲン-C-ペププチド(P1CP)

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