オステオカルシン(osteocalcin),BGP (bone Gla protein) 


測定法: EIA法

外注会社: SRL

臨床的意義
 
ビタミンKの作用のもとで,骨芽細胞により合成され,骨の非コラーゲン性蛋白の25%を占めるカルシウム結合蛋白である。分子量5,900で49個のアミノ酸により構成され1分子当たりに3残基のγ-カルボキシグルタミン酸(Gla)を含むことから,bone Gla Protein(BGP)とも呼ばれる。オステオカルシンは骨代謝回転(特に骨形成)と密接な関係があり,血中濃度を測定することにより,骨の代謝異常あるいは治療効果を知るうえで有用である。

異常値を示す疾患
高値疾患: 骨粗しょう症(高回転型) ・ 原発性副甲状腺機能亢進症 ・ 甲状腺機能亢進症 ・ 癌の骨転移 ・ 慢性腎不全 ・ Paget病
 
低値疾患: 骨粗しょう症(低回転型) ・ 副甲状腺機能低下症 ・ 甲状腺機能低下症 ・ クッシング症候群 ・ 糖尿病 

基準値: 7.0 ng/mL 以下

採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管

関連項目

カルシウム(Ca)
無機リン(IP)
ALP
尿-ハイドロキシプロリン
カルシトニン
PTH

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