顆粒球機能検査(貧食能), neutrophil phagocytosis function
測定法:フ ローサイトメトリー法
外注会社:BML
臨床的意義
(1)好中球は遊走、貪食、殺菌の各機能を有するが、貪食能(phagocytosis)は微生物浸入に対する生体の最初のバリアーであり、またリンパ球に対し、抗原呈示を行う過程として、免疫系の基本的機能としても重要視されている。さらに貪食能の測定は、この貪食機能を促進させる血清中の抗体や補体のオプソニン活性も包括しているので、総合的な貪食機能をみる検査として利用される。
(2)従来より肉眼的方法、放射性同位元素法、あるいは比色法などで貪食機能を測定したが、最近はフローサイトメトリー法が主流になつている。これは被験血液にラテックス粒子を加えて貪食させ、フローサイトメトリーで顆粒球(主に好中球)領域を識別してその細胞群に貪食されたラテックス粒子を検出する方法である。好中球機能異常症のスクリーニングとして用いられる。
異常値を示す疾患
低値疾患: 細菌・ウイルス感染、尿毒症、血清オプソニン活性低下、補体欠損症、先天性貪食能不全症(Impotent neutrophil syndrome, Familial tuftsin deficiency)
基準値: 70〜90%
採取容器:BML(B6
関連項目
顆粒球機能検査(殺菌能)