HER2/neuタンパク,
測定方法 : 免疫組織化学染色
外注会社 : SRL
基準範囲 :
臨床的意義
HER2/neuは、EGF(epidermal growth factor)様の膜貫通型受容体蛋白をコードする癌遺伝子の一種で、c-erbB-2とも呼ばれている。 乳癌を始めとした種々の腺癌においてHER2/neu遺伝子の増幅ならびに過剰発現が報告されており、そうした症例は一般
に予後不良とされている。特に乳癌では10〜30%の症例に過剰発現が認められ、成人正常組織において本遺伝子の発現が弱いことと明らかな対比を示している。
提出条件: パラフィンブロック
容器:SRL(包埋
注)各患者の状況に応じて以下のようにブロックを御用意下さい。
1.再発・転移性腫瘍の場合
HER2/neuタンパク検査は、初発時腫瘍と再発腫瘍でほぼ一致した結果が得られます。初発時腫瘍のパラフィンブロックを病理部あるいは各医療機関病理検査室より借用し、腫瘍組織を含むパラフィンブロックを選び検査材料として提出して下さい。
2.初発腫瘍の excisional biopsy で診断が確定した場合
手術標本に腫瘍組織が含まれないことがありますので、excisional
biopsy のパラフィンブロックを病理部あるいは各医療機関病理検査室より借用し、腫瘍組織を含むパラフィンブロックを選び検査材料として提出して下さい。
3.初発腫瘍の手術標本に腫瘍組織が存在する場合
・手術後直ちに腫瘍組織(5mm角程度)を切り出し、SRL指定固定液(10%中性緩衝ホルマリン)に入れて下さい。
・検体提出科でパラフィン包埋する場合は、24〜48時間固定後、包埋して下さい。
・検体提出科でパラフィン包埋できない場合は、腫瘍組織を入れた容器にラベルを貼り、SRL検査依頼書とともに中央検査部化学検査室外注検査係に提出して下さい。
・SRL指定固定液、容器、検査依頼書は化学検査室にあります。
関連項目
エストロジェンレセプター
プロゲステロンレセプター