核マトリックスプロテイン22, Nuclear Matrix Protein22(NMP22)
測定方法 : ELISA法
外注会社 : BML
基準範囲 : 0〜12.0 U/ml
臨床的意義
核マトリックスプロテイン22(NMP22)は、核マトリックス蛋白質(Nuclear Matrix Protein)を免疫原として作成された2種類のモノクローナル抗体302-22と302-18によって認識される核蛋白質ですが、この二つのモノクローナル抗体は細胞核内に存在するNuMA(Nuclear Mitotic Apparatusassociated protein)を認識することが知られています。細胞核内に存在するNuMAが細胞死により可溶化型となり、体液中に出現した蛋白質がNMP22であると考えられています。 尿中NMP22は、尿路上皮癌(膀胱癌および腎盂尿管癌)で上昇することから、尿路上皮癌診断における臨床的有用性が示唆されています。 本検査は、尿路上皮診断における膀胱鏡検査の対象者および膀胱癌の治療効果に有用と考えられます。
異常値を示す疾患
高値疾患: 膀胱癌および腎盂尿管癌
採取容器:BML(U5
関連項目
尿-塩基性胎児蛋白(BFP)
尿-BTA