HBV核酸同定, Hepatitis B virus DNA


測定法: 分岐鎖DNAプローブ法(中止)、TMA(transcripition mediated amplification)法、PCR法(平成14年6月24日より院内実施)

外注会社:SRL(TMA)

臨床的意義
 血中HBV-DNA量の測定は、B型慢性肝炎の病態把握、予後の推定、抗ウイルス剤の効果判定などに有用な重要なマーカーである。検出系により測定限界が異なるため各検出系の測定感度を十分理解したうえで使い分けることが肝要である。HBV-DNA遺伝子変異の検出は、B型急性肝炎の重症度と密接に関係することが明らかとなっている。HBV-DNAの1896,1762,1764番目の塩基変異は、B型劇症肝炎では、100%、重症肝炎で50%、通常の急性肝炎では、約10%の患者に検出されることからB型劇症肝炎の早期診断、重症度の予測に有用である。

測定機器:コバス6800システム(ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社)(平成29年5月8日より)

測定試薬:コバス6800/8000システムHBV(ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社)(平成29年5月8日より)


基準値
PCR法:1.0 LogIU/mL未満(平成29年5月8日より)

方法

基準値

単位

分岐鎖DNAプローブ法(中止) 0.70未満

Meq/ml

TMA法 3.7未満

LGE/ml

PCR法(平成29年5月2日まで) 2.6未満

Logコピー/ml


単位変更(平成29年5月8日より) Log IU/mL


【HBV-DNA量測定値のコピー単位への換算方法】
IU単位(Log値)の測定結果 + 0.76 = コピー単位(Log値)の測定結果

例) 5.70 Log IU/mLの場合
5.70 Log IU/mL + 0.76 = 6.46 Logコピー/mL
(= 6.5 Logコピー/mL : 小数第1位報告)


検体採取・測定条件:
検体汚染を防止するため検体 の取り扱いには十分注意する。 

試験管SRL(PCR(TMA)、試験 菅(HBV)EDTA-2K入り(PCR法)

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