C型肝炎ウイルスコア蛋白質, hepatitis C virus associated core protein 
平成14年3月31日まで院内検査
平成14年4月1日より外注(SBS:旧住友)基準値変更無し
平成15年4月1日より測定法変更
平成18年4月10日より院内実施

外注会社:SRL

臨床的意義
 C型慢性肝炎患者に対する治療としてインターフェロン(IFN)投与が行われるが、その効果予測や病勢を把握するためにHCV-RNA量の測定が有用である。本法はHCVの遺伝子ではなく、抗原となる蛋白をEIA法で直接定量するものである。簡便さにおいては遺伝子検査に勝り、安価である。さらに感度面において本法は遺伝子検出法であるCRT-PCR法に比べると劣るが、bDNA-probe法とはほぼ同等であり、またbDNA法より血中での抗原の安定性に優れているといわれる。IFNの治療効果はHCV-RNA量が少ないほど高いことが報告されている。同様に、HCV−コア蛋白量のカットオフ値を40pg/mlに設定し治療効果との関係を検討すると、カットオフ値以上でのIFN治療の無効予測率は90%を越え、治療効果予測に大変有用といわれている。
 前処理によって抽出した血清中のコア蛋白をペルオキシダ−ゼ標識抗HCVコア蛋白質モノクロナ−ル抗体を用いて蛍光を測定するFEIA法である。検質限界は8pg/mlである。

測定方法: IRMA法
        (平成15年3月31日までEIA法)

測定機器: エルジアF-750(平成15年3月31日まで)

測定試薬: イムチェック・F-HCV Ag コア(平成15年3月31日まで)

基準範囲: 20 fmol/l 未満(平成15年4月1日より) 
        (平成15年3月31日まで 8 pg/ml 未満)

採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管

関連項目

HCVコア抗体(C-22)
HCV抗体(C100-3)/第一世代
HCV抗体-II/第二世代
HCV抗体-III/第三世代
HCVサブタイプ解析

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