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検査部門  
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検査部技師長挨拶

検査部門長臨床検査は病気を見つけるためだけでなく病気の経過を知る上で診療には非常に重要な役割をはたしています。検査部 門は各診療科から依頼された検査を一箇所に集め効率よく、迅速に結果を提供する部署であります。
検査室は、1)血液検査室、2)免疫・化学検査室、3)微生物検査室、4)循環器・肺機能生理検査室、5)脳神経生理検査室、6)腹部超音波検査室、 7)心理検査室8)輸血部9)病理部(医科、歯科)に分かれ、54名の臨床検査技師と5名の臨床心理士、医療技術職員等総勢59名が各部署に配属され、機械化・システム化を図るなど最新の技術を取り入れ検査業務に励んでおります。また夜間・休日においても項目を限定しての24時間検査体制をとっており救急患者、緊急手術、重症患者の対応に備えています。

 

生化学・免疫血清検査室

  生化学・免疫血清検査室では患者様から採取した検体(血液、尿、髄液、胸水、腹水など)を利用して、血液に含まれる物質の測定(蛋白質、酵素、電解質、脂質、ホルモン、微量元素、血糖、免疫グロブリンなど)や血液ガス、肝炎ウイルス、感染症などの検査を行っています。
 検査室では前述の検体を様々な分析法を用いて測定していますが、得られた検査結果の信頼性を確保するため、毎日の精度管理(検査結果が正しく測定されているかのチェック)を行うことにより、測定精度の維持ができるよう努力しています。また各項目に基準値を設定していますが、基準値というものが正常か異常かを区別する値ではないことに注意する必要があり、結果の解釈については担当医にご相談されることをお勧めします。

 

微生物検査室

微生物検査室では、細菌感染症が疑われる患者さんの検査材料(喀痰、尿、糞便など)から病原菌を探し、その菌が何であるか、どの薬が効くかなどを調べるところです。

<細菌培養>

まず、検査材料が届いたら、染色をして、顕微鏡で観察します。
その結果は、その日のうちに医師に報告します。

次に、培地に塗り、培養します。

培地に生えてきた細菌の中で、どの菌が悪いか、どの薬が効くのかを調べて医師に報告します。この検査は、2〜7日を要します。

その他にも、結核菌培養検査、迅速検査なども行っています。

<その他の業務>
微生物検査室は、ただ検査をするだけでなく、院内感染の情報の発信源でもあります。MRSAや多剤耐性緑膿菌に代表される耐性菌の検出はもちろんのこと、病棟を含めた医療環境において、レジオネラ検出を目的とした環境調査なども実施しています。

 

血液検査室

血液検査室では大きく分けて、貧血や白血病等の血液疾患の検査と出血傾向の検査を行っています。血液中の赤血球や白血球、血小板の数や種類を調べることにより貧血や白血病などの疾患や細菌等による感染の有無を知ることができます。これらは自動分析機器を用いて測定しますが、より詳しく調べるために顕微鏡下で1つずつの細胞をチェックしたり、免疫学的な方法を用いて詳細な細胞分析も行っております。また、出血傾向のある場合には、血小板の数や機能、凝固因子等について調べます。大部分は採血された血液で検査できますが、直接患者様に来ていただいて調べる場合もあります。

 

生理検査室

循環器、呼吸機能、脳神経、消化器・甲状腺などについて生体検査を行っています。

循環器検査
心電図、運動負荷、心臓超音波など心臓の働きを調べる検査を行っています。
心電図検査では不整脈の診断や、心臓が大きくなっていないかなどを調べることが出来ます。さらに階段昇降やベルトの上を歩く運動負荷を行い、狭心症や運動による不整脈の誘発、薬効評価等行う検査もあります。24時間記録できる携帯型の心電図では、日常生活中の不整脈や狭心症発作などの心電図変化を調べます。
心臓超音波は、画像により心臓の構造・動き・血液の流れを見ることが出来ます。
いずれの検査も痛み無く行えるものばかりです(^0^)

肺機能検査
肺活量の測定や、肺でのガス交換がきちんと行えているかなど肺の働きを調べます。呼吸器疾患の診断や治療効果の判定に行いますが、全身麻酔の手術前に呼吸器疾患がないかスクリーニングとしても簡単に検査を行います。
痛い検査ではありませんが、管を口にくわえて、技師の合図に合わせて呼吸していただきます。一緒にがんばりましょう!

脳神経検査
脳波検査では脳の働きや、発達を調べます。頭に電極を装着して起きているところと、眠っているところの検査を行います。おもにてんかんの診断に有用です。
また、いろいろな刺激(音、光、電気刺激など)に対する脳の反応を見る検査も行っています。
筋電図や神経伝導速度検査などもしています。

腹部超音波検査
腹部超音波検査はおなかに探触子をあてて、おもに消化器(肝・胆・膵・腎・脾)の形、大きさ、病変を画像として観察し記録します。この検査よりポリープ、結石、腫瘍などの診断に役立ちます。
体表臓器(甲状腺など)の検査もしています。

 

心理検査室

予約制で次の様な検査を行なっています。

1.認知機能検査 : 知的能力。記銘力。神経心理学的検索。
2.性格検査
3.発達検査
4.その他

検査予約は受診された科で行なわれます。 検査内容によって違いはありますが、大体2時間くらいかかります。

 

夜間・休日緊急検査室

  夜間・休日緊急検査室では血液、生化学、免疫血清、血液ガス、血液凝固線溶検査を行っています。検査項目については、全血算(CBC)、総蛋白、アルブミン、AST(GOT)、ALT(GPT)、LD(LDH)、ALP、γ-GT(γ-GTP)、CHE、CK(CPK)、AMY、CRP、UN、CRTN、T-Bil、D-Bil、Ca、IP、Na、K、Cl、血糖、HBs抗原、TP抗体、HCV抗体、血液ガス、プロトロンビン時間(PT)、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)、フィブリノーゲン量、Dダイマー、アンチトロンビンIIIなどを測定しています。

 

輸血部

 病院での専門的診療を反映して、血液製剤の使用量は、赤血球、血小板、凍結血漿を含めると年間5万単位を超えています。輸血部では、輸血に必要な検査として、年間約9,700件の血液型検査、約6,100件の赤血球抗原に対する抗体の検査、3,500件の交差適合試験と、血液センターから運ばれて来た血液製剤の品質を保つための管理を行っています。輸血に関するミスは直接生命にかかわることから、各診療部門と連絡を取りながら、より安全に、必要な輸血が行えるように努力しています。また、安全な輸血である自己血輸血を行うために年間約900単位の血液を250人の患者さんから採血して保管し、末梢血幹細胞移植のための細胞を患者さんやドナーからの成分採血装置を用いて採取して保存しています。

 

病理部

 病理部では、病変から採取した組織や細胞を顕微鏡標本にして観察し診断を行う、病理検査を行っています。

この病理検査には次の三種類があります。
・ 病理組織検査:
  生検あるいは手術で採取された組織から組織標本を作製し、診断を行います。検体を採取してから診断まで数日かかります。悪性リンパ腫、軟部肉腫などの腫瘍については、免疫染色でさらに詳しく検討します。

・凍結病理検査:
  手術中に切除された組織から直ちに標本を作製し、診断を行います。診断結果にもとづいてその後の手術方針が決定されます。

・細胞診検査:
病変から採取された細胞から細胞標本を作製し、腫瘍の有無、良・悪性の判定を行います。検体を採取してから判定まで数日かかります。

 上記各検査の標本と診断データの管理保存も病理部の業務です。また、病理部は大学院病理系講座と共同で、解剖業務を運営しています。

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