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平成21年度秋季岡山大学卒業式・大学院学位記授与式を挙行

 9月30日、五十周年記念館において、平成21年度秋季岡山大学卒業式・大学院学位記授与式が執り行われ、学部、博士前期課程、博士後期課程、専門職学位課程あわせて137名が新たな一歩を踏み出しました。

各学部等の卒業者数はこちら

学長式辞の全文を掲載いたします。

 このたび、岡山大学において、博士の学位を取得された71名の方々、修士の学位を取得された19名の方々、専門職学位を取得された4名の方々ならびに学部を卒業された41名の方々におかれましては誠におめでとうございます。岡山大学を代表して心からお祝いを申し上げます。
 博士の学位を取得された方々はもちろん、皆さんそれぞれの分野において、日夜研鑽を積み重ね、いくつかの試練を乗り越えて今日を迎えられたことと思います。その努力が評価され、今日の栄誉を得られたことをお慶び申し上げるとともに、心から敬意を表するものであります。 
 さて、本日を期して、社会人になられる諸君はもとより、上級課程に進学される諸君におかれましても、それぞれ新たな環境に身を置かれることになります。この節目にあたり、諸君に二、三お話しておきたいことがあります。 
 一つは、諸君には個人を超えた公的な使命があることです。私たちの人類社会は、有史以来、自らの知的活動により得られる成果を集積し、錬磨することにより、科学を産み、さらにそれを高度な技術や社会システムとして具体化することにより、人類社会を発展させてきました。しかし、21世紀の今日に至っても、いまだ世界には食料の不足、エネルギーや資源の枯渇、環境の破壊、あるいは国家や民族間、宗教間に横たわる厳しい対立、貧困や人格否定など、対応しなければならない課題が数多く存在します。これら難問を基本的に解決するためには、新たな人智を創成し、活かしていく以外に道はありません。諸君が在学した国立大学は、多額の国費の支弁を受けながら、専らこのような課題を解決するために社会からの付託を受け設置された特別の機関なのです。
 このことから、本学は、法人化という大学の再構築に当たって、その目標として、「人類社会の持続的進化のための新たなパラダイム構築」を掲げ、この国、さらには世界の発展に欠かすことができない、より高度な知の創成とそれを社会において利活用しうる有意の人材の育成を目標にし、鋭意実践してきました。本学で学ばれた諸君には、修めた学問の成果を、わが国や世界が抱える課題の解決に活かすという、社会から付託された大きな使命があることを自覚し続けていただきたいと願うものです。
 他の一つは、実社会に出られる諸君はもとより大学院に進級される諸君も、本日を期して、改めて自己の人格を磨くということについて関心を持っていただきたいと願っています。何故ならば、諸君は、今後社会のさまざまな場面や時期において指導的な立場に立つことになるからです。諸君が、真に自立し、充実した人生を構築し、さらに社会において指導的な役割を果たしていくためには、高い人格を備えた優れた人材であることが必須の要件となります。どのようにして人格を高めるかについての道筋は個人によって当然同じではないでしょう。しかし、その基本は同じだと私は考えています。それは、自らの価値観を涵養することと、倫理観を磨くことによって達成されると考えています。
 人間社会が万古不易でないことは歴史が示しています。今後とも、世界はますます高度化、複雑化することでしょう。その中にあって、わが国をどのような国にするのかは、諸君の世代が主体的に関わり、決めていかねばなりません。岡山大学に学ばれた諸君が、強い使命感と共に錬磨された高い人格を併せ持ち、次の日本や世界の発展のため果敢に挑戦され、後世の社会からも高い評価を受けられることを期待して止みません。そして、諸君は必ずや期待に応えてくれるものと確信しております。本日は誠におめでとうございました。

平成21年9月30日
国立大学法人岡山大学長 千 葉 喬 三


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