【プレスリリース】雄間闘争で脚を噛まれて負けた甲虫のオスは、交尾のときに踏ん張れない~ライバルに脚を噛まれたオスは残せる子の数が減る!~
2024年07月20日
岡山大学大学院環境生命自然科学研究科博士後期課程2年の松浦輝尚大学院生と岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域(農)の宮竹貴久教授は、ツヤケシオオゴミムシダマシ(通称:ジャイアントミルワーム)のメスをめぐるオス同士の闘争行動を研究し、オス同士が相手の脚を噛み合うという奇妙な喧嘩を行うことを発見しました。実験の結果、喧嘩の後にメスと交尾する際、ライバルオスに後ろ脚を噛まれて負けたオスは後ろ脚で踏ん張ることができなくなるため、うまく交尾姿勢を保てず残せる子供の数が圧倒的に減少することを世界で初めて実証しました。角を使って戦うカブトムシや、大あごを使って戦うクワガタは多いですが、相手オスの後ろ脚を噛む戦いは珍しく、その理由まで明らかにした研究成果は世界初となりました。
この研究成果は7月19日午前9時(日本時間)、Springerの日本動物行動学会誌「Journal of Ethology 」にオンライン掲載されます。
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