二万大塚古墳 第2次調査 概要報告
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2. 南くびれ部トレンチ

南くびれ部トレンチでは、造り出しの有無の確認を目的として調査を行った。BDラインから南に
2.5m15ラインから東に3.0mの範囲でトレンチ設定した。

調査の結果、墳丘は直上の流土とともに地山まで削られており、古墳築造後に人為的な掘削を受
けたことが確認された。地山直上の流土からは、少量の埴輪片や須恵器片とともに後世の瓦や鉄釘
が出土しており、掘削を受けた後再び土が盛られたと考えられる。元々の墳形が大きく改変され、
原形をとどめておらず、墳丘南側における造り出しの存在は確認できなかった。また、葺石や埴輪
列などの外表施設にかかわるものも確認されなかった。







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