二万大塚古墳 第2次調査 概要報告
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 4. その他

後円部石室の1E・2Wから切子玉がそれぞれ出土した。いずれも完形品で水晶製であり、断面・上下面ともに六角形を呈する。1Eから出土したものは、長さ19o、径13oを測り、表面は細かな擦痕のため不透明である。2Wから出土したものは、長さ14o、径11oを測り、表面は擦痕も少なく比較的透明である。いずれも片面穿孔で、反対側には若干の抉りが見られる。

その他には、瑪瑙製もしくは琥珀製と思われる玉類の細片が1W・2Eから、貝製品らしいものが1Wから出土しているが、詳細は不明である。





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