勝負砂古墳第4次調査・二万大塚古墳第4次発掘調査 概要報告

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4.馬具

 今年度の調査で出土した馬具としては、轡、剣菱形杏葉(2)、青銅製馬鈴、?(3)、飾金具、雲珠・辻金具の脚、責金具、壺鐙金具がある。

 轡は2E南の玄門部付近から出土し、ほぼ完形の素環状鏡板付轡である。剣菱形杏葉は1Eから出土している。昨年度同区から出土したものと同様の剣形付剣菱形杏葉であり、ほぼ完形で鉤金具の一部も残存している。青銅製馬鈴は前年度までの調査に引き続き本年度調査でも確認され、球形鈴が1Eと3Wから1点ずつ出土しており、これまでに出土したものも含めると計11点となる。雲珠・辻金具の脚は昨年度出土した雲珠・辻金具に伴うものであろう。

 今年度出土した馬具は、基本的に前年度までの調査で出土した馬具類を補填するものであり、馬具のセット数は昨年までの見解と変わらず2セットである可能性が高い。








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