勝負砂古墳第4次調査・二万大塚古墳第4次発掘調査 概要報告

目次へ

前ページ(3.その他の土器)へ


4.その他

 その他の遺物として、石匙、雁股式鉄鏃、瓦質祠片が出土している。

 前方部Aトレンチから出土した縦型の石匙は、ほぼ完形で長さ4cm1.7cmである。石材にはサヌカイトが用いられている。前方部Bトレンチから出土した雁股式鉄鏃は切先の一部が破損しているがほぼ完形である。二股部は抉りが浅く、ほとんど開かない。鏃身関部をしっかりとつくりだしている。類例に乏しく、現在までのところ時期不明である。また、前方部Aトレンチからは瓦質祠の棟部の破片が出土している。




次ページ(3勝負砂古墳の調査成果)へ