3月13日【木】

 現地説明会が近づき、発掘現場の空気も若干引き締まってきました。
今日は説明会の準備をしつつの作業となりました。

 墳頂部トレンチSE区内タチワリでは掘り下げを行い、黄褐色の層が現れてきました。今後の調査ではこの層が基盤層である可能性を探っていく予定です。
西小口外側タチワリでも掘り下げを行い、測量器具を使って控え積みの石の位置を測りました。
石室内では鉄製の遺物(釶[やりがんな]1点、刀子[とうす]1点)を取り上げ、更にその下に鉄器の小片と朱色の顔料の塊を確認することができました。
また石室内西小口タチワリでは昨日に引き続き置き粘土の掘り下げを行いました。

 後円部第2、3トレンチは、共にセクション検討の後図面作業を行いました。
墳丘主軸断面となるトレンチ南壁に見える土層の重なりと、その反対側の北壁に見える層の対応はおおよそ取れていて、大きな変異点は見られませんでした。

西小口外側の掘り下げの様子
主軸断面と北壁断面との対応を検討している様子

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