3月22日【土】

今日は晴れて春らしい暖かい日になりました。四つ葉のクローバーだって発見しましたよ。見学に来てくださる方も多かったです。

 墳頂部トレンチ西小口外側タチワリでは、土層の実測を行い、情報を記録していきました。土層の科学的な分析を行うために、別所氏(東大阪市鴻池新田会所)にサンプルを取って頂きました。また、控え積みの石の上に盛られた、表土を用いた盛り土を境として、下の方が取ってきた土をそのまま積んだと思われる層、上の方が様々な土を丁寧に混ぜ合わせて作られた層に分かれるということが分かりました。何か重要な意味があるのでは、と考えを深めているところです。
 石室内南壁際タチワリでは、鉄器周辺の清掃・写真撮影の後、出土状況を図面に記録していきました。また、床面を更に深く掘り下げるため、石室中央付近の円礫が土に覆われて見えなかった部分を清掃しましたが、礫は非常に薄くすぐ下の粘土が出てきました。西小口の礫の敷き方とどのように違うのか、今後明らかにしていきたいと思います。
 石室西小口壁際タチワリでは、表土を用いた灰色の盛り土と考えられる層を掘り下げていったところ、黒い帯状の土が確認されたので、清掃・写真撮影と土層の検討を行いました。またタチワリ内の北壁にも黒い帯状の層が確認されました。
 SE区内タチワリでは今日は作業を行っておりません。

 後円部東第2トレンチでは、西壁の清掃・写真撮影を行った後、昨日に引き続き土層の検討を行いました。また土層の科学的な分析を行うために、別所氏にサンプルを取って頂きました。
 後円部東第3トレンチでは、西壁の清掃・写真撮影の後に土層の検討を行い、その結果古墳が築造された当時の墳丘表面だと考えられる層の検出も行いました。あとは、壁に見られる土層の重なりなどを図面に記録すれば、調査終了となります。

 日差しはやはり侮れないもので、日焼けもします…UVカットには気を配りましょう。

西小口外側タチワリでの実測の様子
写真の黄色い糸は、測量機器できりのいい高さをはかりはったものです。
別所氏による後円部東第2トレンチでのサンプリングの様子。ここでとったサンプルの土をもちかえり土の分析を行っていただきます。

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