3月24日【月】

 墳頂部トレンチの石室南側壁際タチワリでは、昨日に引き続き鑿(のみ)周辺の清掃を行いました。清掃後図面作業を行い、取り上げると鑿(のみ)の柄の一部に木質が付着していることがわかりました。また、昨日床面の礫を取り上げた所で掘り下げを行ったところ、側壁の最下段と思っていた石の下にさらに石があることがわかりました。
 石室内西小口壁際タチワリでは、掘り下げを行ったところ南側壁際タチワリと同様に側壁の最下段と思っていた石の下にさらに石が確認されました。また、おととい検出された灰色の層の下からは昨日サンプリングをとったのと同じような黒色の土が検出されました。この黒色の土の層が側壁の下に続いていくのかどうかは今後の検討課題です。
 西小口外側タチワリでは昨日に引き続き、北壁の土層の重なりを図面にとりました。その後南壁でも同様に土層を図面にとりました。
 SE区内タチワリでは、土層の重なりの再検討を行い、平面図をとりました。明日は、いままでとった図面の確認を行ないます。図面の確認が終わるとSE区内タチワリでの調査は終了になります。

 後円部東第2トレンチでは、古墳築造当時の墳丘面にのっている土を取り除きましたが、撹乱などの影響によって築造当時の墳丘面とは大きく変わっていると思われます。
 後円部東第3トレンチでは、昨日土を取り除いてだした、古墳築造当時の墳丘面の写真をとりました。明日はトレンチ内の壁の土層の重なりを図面にとる予定です。

発掘調査期間も残り少なくなってきましたが最後まで気を抜かずに頑張りたいと思います。

西小口外側タチワリでの図面作業の様子。図面には土層の色やしまり、粘性、備考なども書き加えます。
古墳築造当時の面と土層の写真撮影
日があたると土の色がうまく見えなくなるのでビニールシートを使って影をつくっています

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