3月2日【日】   

 昨日とかわって、風の少ないよく晴れた日。この調査も、やっと軌道にのりはじめてきた感がでてきたようなきがします。
 墳頂部トレンチは、昨日に引き続いて石室に対する割付け作業を行いました。石室内に設定すべき釘がちょうど床面に敷きつめられている礫にあたっていたり、設定に使用していたトータルステーションの調子がいまいちだったりと、色々悩まされつつも作業をしていました。また、石室内の作業をするために、昨年と同様鉄製の足場を2つ南北に掛け渡して、その間に板材を通すことで作業場所を確保しています。この足場、作業するためになくてはならないものなのですが、この上で作業をすると、どうしても掛け渡した板材が振り子のように揺れてしまいます。この上で作業していて酔った人もいるほどです。しかし今日、この足場を作ってくれた近所の社長さんが新たな足場をこしられてくれました。筆者はまだ乗っていないのでわかりませんが、おかげで揺れはほぼなくなったようです。
 悪戦苦闘しつつも、明日からは石室内外にタチワリを入れて、本格的に石室構造等を調べることができるようです。調査に参加している者の一人としても、その調査成果は楽しみであります。
 後円部東第2、3トレンチは、昨日からトレンチ内を掘りはじめていたため、今日もその続きを行いました。ほどなく掘り進めて行くと、6次調査で検出した盛土とは土層の位置を異にするも、わずか15pほど掘り下げて盛土と思われる層を検出しました。今の状況から判断すると、どうやらこの墳丘には、あまり土層が堆積していないようです。明日からは、図面作業がメインとなる予定です。

トータルステーションを使っての杭確認
掘り下げの様子

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