岡山大学 法学部

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2025年度「海外特別演習(現地交流)」の一環として、中国上海の企業、行政機関、法律事務所を訪問しました。

岡山大学法学部では、海外特別演習(9月23日~27日)として、19人の法学部生、4人の大学院生とともに、中国の上海に渡航し、研修を行いました。


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森大厦(上海)有限公司(森ビル上海)の訪問
授業の一環として、9月24日、森大厦(上海)有限公司(森ビル上海)が開発に携わった上海環球金融中心を訪問しました。まず会社の都市づくりの理念「Vertical Garden City(立体緑園都市)」について説明を受け、その後、上海の都市模型を見学し、浦東新区が経済特区として急速に発展してきた歴史を学びました。日本では土地開発に数十年を要するのに対し、中国では住宅地からわずか数年で公園や高層ビルが整備されると伺い、その驚くべきスピードに圧倒されました。都市計画や開発の効率性についても具体的に学ぶことができ、貴重な学習機会となりました。最後には地上101階の展望台から黄浦江や高層ビル群を一望し、都市の近代化と活気を実感しました。今回の訪問は、上海の発展のあり方を学ぶとともに、日本企業が国際社会で果たす役割について考える良いきっかけになりました。

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JETRO上海(日本貿易振興機構)の訪問
9月25日、現地で日本企業の海外展開を支援するジェトロ上海事務所を訪問しました。上海事務所同社に長年勤務されている福田和俊海外ビジネスアドバイザーからお話を聞きました。各業界には数多くの企業が存在する一方、実際には少数のトップ企業が市場を寡占しているという状況、中国ビジネスは意思決定や展開のスピードが極めて速く、日本企業がその変化に対応できず撤退を余儀なくされる例も多いことを伺いました。参加した学生は、現地の法制度の正しい理解と人脈形成が欠かせないことを実感し、会社法や証券法といった知識の重要性を再認識する貴重な機会となりました。

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上海博報堂広告有限公司の訪問
同日、博報堂の現地社員の方から、中国のマーケティング事情についてお話を伺いました。中国ではバブル崩壊の影響により、金融業界に限らずあらゆる業界で競争が激化しており、そのような厳しい環境の中で生き残るための工夫が数多く行われていること、インフルエンサーによる商品紹介やショート動画の視聴者行動の分析などについて、興味深い話を聞きました。質疑応答の場面では、中国では偽情報が多く流通するため、情報を見極めるメディアリテラシーの重要性や、AIのおすすめに採用されやすい広告の打ち方の研究を行っている事なども学ぶことができました。

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日本国駐上海総領事館の訪問の訪問
同日最後に、上海総領事館を訪問しました。領事館は、その地域に暮らす日本人の命と平和を守ることを使命とし、在留邦人の安全確保や生活支援、文化交流の推進など幅広い役割を担っています。今回は、在上海日本国総領事岡田勝大使から直接お話を伺い、日中関係の現状や在外公館の責任の重さについて学びました。外交は単なる国家間の交渉にとどまらず、現地で暮らす人々や進出企業の活動を支える基盤であることを理解できました。また、岡山大学OGの方から実際の経験を伺い、自分たちの学びが将来どのように社会とつながっていくのかを考える大きなきっかけとなりました。国際社会での日本の役割を実感する貴重な機会となりました。

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理研計器株式会社(上海)の訪問
9月26日、まず、理研計器株式会社を訪問しました。最初に訪問した理研計器株式会社は、世界からガスによる事故を無くすために様々な分野の新しい技術を取り入れてガス検知器などの開発に取り組んでいる会社です。最初に、会社についてのビデオでの説明を見た上で、会社の歴史と概要について説明していただき、その後にフィールドエンジニアの方が、仕事の内容を説明くださいました。

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天達共和法律事務所の訪問
つぎに訪問した天達共和法律事務所では、最初に上海の三大ビルを一望できる会議室で、事業内容の説明を受けました。天達共和法律事務所は専門家、外国人顧問8名を含む230名以上のパートナー、顧問を有し、また弁護士、パラリーガル、その他の専任法務スタッフ約500名が在籍しており、万全なチームで会社法務とM&Aを中心に幅広い法律問題に対処している事務所です。説明の後、事務所の見学をさせていただきました。とても清潔感があり整った職場で、弁護士の方1人1人に個室があったのが印象的でした。最後に、演習に参加した山本さんと古都さんが、国際法務に関わる弁護士の定期的な勉強会で、日中の裁判制度の違いについて報告しました

短期間の海外特別演習ではありましたが、若いうちに海外の⼈や⽂化に直接触れることには⼤きな価値があります。本演習を通じて、参加者が視野を広げ、自国や⾃分を相対化して⾒る力が養えたならば、それは何よりの収穫と⾔えるでしょう。参加者の何⼈かからは、帰国後も「さらに留学⽣と交流したい」、「もう⼀度中国に⾏きたい」といった声が聞かれました。
海外特別演習を糧として、次の⻑期留学や国際交流へと繋げてもらいたいと思います。

上海海事大学の学術交流団が法学部を訪問されました。

2024年11月22日、上海海事大学の厳大龍共産党委員会副書記を団長とする学術交流団が岡山大学法学部を訪問されました。1908年に創設された上海海事大学は長い歴史と伝統を有し、海洋運航技術と経済管理学を中心に、法学部を含む諸学部を一体的に発展させている総合大学です。当日は濵田陽子法学部副学部長から法学部および大学院社会文化科学研究科法学系の教育研究状況について情報提供を行なった後に、厳副書記および同大学法学院の殷駿副院長代行(大学院社会文化科学研究科博士後期課程修了生)から、同大学の教育研究状況についての情報提供がありました。法学部からは、濵田副学部長と国際交流委員に加えて、先方の殷副院長代行の岡山大学での指導教授であった佐野寛名誉教授(元岡山大学理事・副学長)、先方との協定校双方向学位制度を利用して大学院社会文化科学研究科博士前期課程を修了し、現在同後期課程に在籍する王エンリンさんもオブザーバーとして参加しました。今回の訪問によって、両校の教育研究状況の共有を通して相互の理解を深め、今後、学生・教員間の交流を深めていくための方策について意見交換を行うことができました。

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海外特別演習の一環として中国文化大学を訪問しました。

2024年9月21日には中国文化大学社会科学院を訪問し、同院長の王綺年准教授より同大学の歴史と現在についてのご講演をいただきました。その後、同院所属の魏嘉吟助教と学部生・大学院生3名に導かれ、図書館を中心とするキャンパスツアーに参加しました。最後に、張教授よりこの度の歓迎に対する謝意が表され、両校の今後のさらなる交流に対する期待が述べられました。

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海外特別演習の一環として中正大学を訪問し、国際交流セミナーを開催しました。

2024年2024年9月20日、岡山大学法学部と国立中正大学社会科学部戦略・国際事務研究所との共催で、中正大学において国際交流セミナー「日本と台湾の政治:日台の同性婚比較」が開催されました。中正大学からは教員6名、大学院生17名が出席し、総計39名がセミナーに参加しました。

当日は、戦略・国際事務研究所前所長の蔡育岱教授・現所長の楊志和教授より開会のご挨拶をいただいた後、まず、中正大学の院生3名が、台湾における同性婚法制及びそれに関する政治過程について、それぞれ報告を行いました。次に岡山大学側は、学部生3名がグループ発表を行い、日本における同性愛の歴史及び法制化への課題について、台湾との比較を交えながら紹介しました。報告後の質疑応答では、相互の発表に対して日台それぞれの視点から質問が提起され、お互いの制度及びその改善点について理解を深めることができました。

最後に、両校を代表して楊教授と張教授より閉会の挨拶があり、今回の交流セミナーを通じて深まった両校の友好関係を顧み、今回のセミナーが両校から多数の参加に恵まれたことに感謝の意が表明されました。また、今後も交流が続けられるよう期待している旨が述べられ、中正大学との国際交流セミナーは盛会のうちに終えることができました。

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九州大学大学院法学府国際コースの大学院生との交流会を開催

2024年6月7日に、岡山大学法学部と九州大学大学院法学府国際コースとの交流会を岡山大学にて開催しました。九州大学からは国際協力機構のプログラムで来日している留学生12名が、岡山大学からは学生14名がそれぞれ参加しました。交流会第1部はJテラスカフェで実施し、自己紹介を中心に、ランチを取りながら会話を楽しみました。その後教室に移動し、築島尚法学部長の挨拶の後に、交流会第2部として、参加者各々の出身国が抱える社会問題について、各国の法・政治制度を踏まえつつ多角的に議論しました。終始英語でのコミュニケーションとなりましたが、活発な議論がみられ、参加者全員が有意義なひとときを過ごすことができました。

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貴州大学法学院訪問団が法学部を訪問されました。

2024年6月6日、貴州大学法学院の伶伝莉院長を団長とする学術交流団が岡山大学法学部を訪問されました。貴州大学は長い歴史と伝統を有し、中国において重点大学の一つに位置づけられています。貴州大学法学院は、近年、科学研究に力を入れており、中国の大学における科学研究費獲得順位は10位になります。最近は、環境、デジタルデータ、AIに関する法的問題の研究で注目されており、2023年12月には中国教育部の許可による「対外的人材育成イノベーションセンター(中国語:渉外人材協同培養創新基地)」が設立されました。この度、学術交流団は、本学部の築島学部長、国際交流委員の教員と、双方の大学における教育研究状況について情報と意見の交換をおこない、相互の理解を深め、また、今後、学生、教員間の交流を深めていくことについて話し合いをしました。

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ストラスブール大学法学部のエティエンヌ・ファルヌー教授(Prof. Etienne FARNOUX)をお迎えして、研究交流会を開催しました。

2024年1月31日、本学法学部は、ストラスブール大学法学部のエティエンヌ・ファルヌー教授(Prof. Etienne FARNOUX)をお迎えして、暗号資産の法的性質に関する研究交流会を開催しました。ファルヌー教授の豊かな見識と洞察によって構築された研究発表の後、本学部に所属する様々な法分野の研究者との間でディスカッションが行われました。ビットコインなどの暗号資産を法的にどのように把握し、いかにして保有者の保護を図るかという最先端の問題について活発に議論が交わされる中で、極めて基礎的かつ日常的な概念である「所有」に対する日仏の法観念の微妙な違いが浮かび上がるなど、大変楽しく有益な研究交流となりました。

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台湾国立中正大学訪問団が法学部を訪問されました。

2023 年 6 月 15 日、台湾国立中正大学蔡育岱戦略?国際事務研究所長を団長とする訪問団が岡山大学法学部を訪問されました。国立中正大学は、法学研究が台湾南部の高等教育機関の中では第1位の台湾総合大学として知られており、各界に有能な卒業生を送り込んでいます。 国立中正大学と岡山大学社会文化科学研究科・法学部は2016年に交流協定を締結しており、コロナ以前には2名の学部生を受け入れていました。今回、コロナの感染状況が緩和された後の訪問で、学生・教員の教育・研究上の交流を一層進めてゆくことが話し合われました。

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2021年1月21日に吉林大学との交流会が開催されました。

岡山大学法学部と中国吉林大学法学部の間でオンラインによる「中国会社法改正の要旨」をテーマとする国際学術交流シンポジウムが開催されました。
本シンポジウムでは、吉林大学法学院傳穹教授の参加を得て、吉林大学法学院2人の博士によるZOOMを通じた講演が行われました。
最初は、陳洪磊博士の「ビジネス判断原則の中国の実践と表現」と題した報告で、これに対して本学大学院生、オンラインによる参加の弁護士、元岡山大学大学院生からは熱心に活発な議論が交わされ、陳博士からはそれらの質問に対して専門的な回答がなされました。
続いて、呉克博士が「企業コンプライアンスシステムの中国の検証」について講演され、この実例分析を通じた発表は、米国ナーミテクノロジー株式会社マネージャー及びこれから企業への就職を目指す学生にとって、非常に参考となるアドバイスとなりました。
この国際学術交流シンポジウムに参加した学生にとっては大きな財産となったことでしょう。
コロナウイルスの感染が早期に終わり、中国と日本の国際的な学術交流が継続的に強化されることを願ってシンポジウムは終了しました。

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2020年12月17日に吉林大学との交流会が開催されました。

吉林大学との交流協定締結以降、岡山大学法学部では、中国現地に学生を派遣して国際交流を実施してきましたが、今年は、新型コロナ感染症拡大により海外大学との直接的な交流が難しいため、2020年12月17日、それぞれの大学の教室に集まった教員・学生をオンラインで結ぶことで交流を実施しました。本学学生20名と吉林大学の14名を合わせて、34名が参加しました。
今回の交流会では、吉林大学法学院の傅 穹(Fu Qiong)教授に「上場会社における虚偽陳述に関する株主責任の実証研究」と題して講演頂いた後、参加者によるディスカッションを通じて、近年中国において新しく改正された会社法や証券法の理解を深めることができました。学生からの質問に対しては一つ一つに丁寧な説明があり、学生たちには大きな収穫となりました。大変有意義な交流会となり、今後の国際交流にも繋がっていくものと思われます。皆様のご尽力に感謝致します。

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岡山大学法学部と国立彰化師範大学(台湾)との交流会(合同ゼミ)が開催されました。

2019年7月4日に、国立彰化師範大学(台湾)より、魏 培軒 助理教授引率のもと、4名の学生が岡山大学法学部に来校され(黄建銘教授も随行)、岡山大学法学部憲法ゼミ(山田哲史准教授担当)と交流会(合同ゼミ)を開催しました。

第1セッション:「日本におけるGPS捜査規制」(主報告:山田ゼミ)
第2セッション:「台湾における同性婚の法制化」(主報告:魏ゼミ)

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