国立大学法人 岡山大学

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統合的リスクマネジメント(ERM)入門研修を開催

2021年03月19日

 本学は、3月2、16日、リスクマネジメントに必要な知識・技術を身に付けるため、「統合的リスクマネジメント(ERM)入門」研修を開催しました。
 研修はリスクマネジメントに特化したコンサルティングを行うニュートン・コンサルティング株式会社の勝俣良介プリンシパルコンサルタントが講師となり、ワークショップ形式で実施。勝俣プリンシパルコンサルタントによるリスクマネジメントの基礎知識や理論、実践方法についての解説をオンラインで受けながら、チームに分かれ、与えられた課題について討議しました。討議には、同社の担当者数人もファシリテーターとして参加しました。討議は、リスクの特定・分析・評価といったリスクアセスメントから、リスク対応、モニタリング・改善を含めたリスクマネジメントプロセス全般にまで及び、受講者は互いに熱心に意見を交わし、知見を深めました。
 研修は、研究協力部の職員、研究推進機構の教員らのべ約70人を2回に分けて受講。受講者からは「立場によって意見が異なることを改めて認識し、コミュニケーションの大切さを痛感した」、「今後もリスクマネジメントについて学んでゆきたい」などの感想が寄せられました。
 本学は、内閣府の令和2年度「国立大学イノベーション創出環境強化事業」に採択されています。同事業における取組の一つとして、リスクマネジメント、イノベーション達成のための全体最適・継続的改善に力点を置いた、ERMの構築・運用を進めています。本研修はその取組の一環として実施しました。

【本件問い合わせ先】
研究協力部 部長 山﨑 淳一郎
TEL:086-251-8410

(語句解説)
・統合的リスクマネジメント(ERM:Enterprise Risk Management)
全学的リスクマネジメントとも言う。大学が価値を創造し、維持し、実現するプロセスにおいて、リスクをマネジメントするためによりどころとする、戦略策定とパフォーマンス(実行)を統合したカルチャー、能力、実務を含めた枠組み。あるリスクをマネジメントするときに、部署によってマネジメント方法が異なる、部分最適でものごとを考えるのではなく、大学全体でどのようなマネジメントをするのが望ましいか(全体最適)でリスクをマネジメントすること。

・リスク(Risk)
(大学の)目的に対する不確かさの影響。目的を達成するために悪影響を与えるハザードとともに、好影響を与える機会(チャンス)を含むもの。発生確率と影響度の組み合わせで表現される。

・リスクマネジメント(Risk Management)
大学の目的や目標達成を促進することをねらいとして、リスクを効果的・効率的に管理する活動。

・リスクアセスメント(RA: Risk Assessment)
組織にとってのリスクの種類(リスク特定)や大きさ(リスク分析)、リスクへの対応の必要性や優先性(リスク評価)を検討するための分析手法。

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