国立大学法人 岡山大学

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ドクターカーの患者搬送シミュレーションを行いました

2021年10月14日

 岡山大学病院は、来年度から本格運用開始予定の「ドクターカー」を使った患者搬送シミュレーションを行いました。今回のシミュレーションは、心臓の疾患のため、他院でECMO(エクモ=体外式膜型人工肺)を導入中の入院患者さん(シミュレーター用マネキン)を当院に転院搬送する想定で、救命救急科を中心に医師、看護師、臨床工学技士、事務職員約20人が参加。病院内から酸素ボンベや心電図モニターなどの医療機器を設置したストレッチャーとエクモを準備し、ドクターカーに搬入するところから始まり、医師2人、看護師1人、臨床工学技士2人と、ドライバー役の事務職員計6人がドクターカーに同乗して、実際の搬送と同じ動線で訓練を行いました。
 ストレッチャーとスタッフが乗った状態で荷台のリフトの動作確認、車内での各職種の役割、患者につながれた機械をどう管理するか、患者のベッド移動・固定など、約1時間半かけて一連の流れを確認しました。
 終了後の振り返りでは、「声を掛け合って動くことが大事」「全体を見て医師がリーダーとなって指示することが必要だ」「(エクモを使用する搬送では)臨床工学技士の役割が非常に重要であり、人員を割けるかどうかが課題」などの意見が挙がりました。
 シミュレーションを主催した救命救急科の上田浩平医員は、「まずは地元岡山県民の救命を念頭に、試験運用を行いながら来年度の本格運用に向けて今後もシミュレーションや各部署との調整を重ねていきたい」と意気込んでいます。


※当院のドクターカーは「岡山大学病院ドクターカー」が正式名称です。ECMO(エクモ)を使用しない患者さんの搬送にも使用します。


【本件問い合わせ】
岡山大学病院 企画・広報課
TEL086-235-6749

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