国立大学法人 岡山大学

LANGUAGE
ENGLISHCHINESE
MENU

グローバル・ディスカバリー・プログラム1期生が卒業しました!

2022年03月29日

 英語を共通言語とした学士課程プログラム、グローバル・ディスカバリー・プログラム(GDP)、の1期生計44人が、2021年9月24日(10月入学生)と2022年3月25日(主に4月入学生)に卒業し、進学・就職とそれぞれが人生の新たな目標に向かって一歩を踏み出しました。GDPでは、学部や学科の枠にとらわれない履修プログラムを学生自らが作成し、グローバルに活躍できる人材を育成することを目指しています。

 2021年9月卒業者で、学業成績と人物がともに優れた学生に授与する「岡山大学黒正賞」を受賞したイラヒ・ナンダ・リズキさん(インドネシア出身)は、ジェンダーの不平等や差別に興味があり、文化人類学、政治学、経済学を中心にディスカバリー・トラックで学びました。イラヒさんはGDPについて、「予め決められた形式がないので、学生は好きなだけ多くの分野を探求することができる」場と表現しています。卒業後は帰国し、国際機関でインターンとして働き始めました。
 2022年3月卒業者で、同じく「黒正賞」を受賞した井上実優さんはGDPに入学したことで、「自分自身や自分が興味あること、将来のキャリアについて見つけることができた」と話しています。学部・学科横断型マッチング・トラックを選択し、経済学部で卒業研究を行いました。井上さんは在学中に米国公認会計士(USCPA)試験に合格し、4月から国内の大手監査法人で働く予定です。
 関口こころさんは、非営利団体のマネジメントを学びたいと思いGDPへ入学しました。ディスカバリー・トラックで学びましたが、政治や法にも興味を持ち他学部の授業も履修しました。GDPでは「特に非営利団体の運営と政治について、組織がどのように機能しているか、そして政治がどのように社会に貢献しているか」について学びました。関口さんは2021年9月卒業後、中・高校時代を過ごしたハワイに本社がある航空会社に就職しました。
 石田正貴さんは、入学後は英語で文化人類学や社会学を中心に学んでいました。地球化学と環境化学を学んだ後マッチング・トラックを選択し、理学部地球科学科で卒業研究を行いました。4月から岡山大学大学院自然科学研究科に進学予定です。石田さんは、「学部・学科にとらわれない学びは、学際的な知識が必要なテーマを理解するための良い経験」であり、化学の知識と人の生活に対する理解の双方が、環境化学の学びに役立ったと話しています。

 GDPでは現在、世界30カ国から集まった留学生や帰国生らと国内の高校出身者、約240人が共に学んでいます。本プログラムは2022年度より文部科学省の「国費外国人留学生の優先配置を行う特別プログラム」に採択されました。採択を受けGDPディレクターの上田均教授は、「学部学科の枠を超えて自分の関心や将来の目標にマッチした多彩な学修を希望したり、異なる背景や価値観を持つ人との対話や協力を通じて、グローバル社会の様々な課題に取り組むことで活躍することを目指すなど、自ら積極的に学ぶ意欲の高い学生が今後も国内外から受験して欲しい」と期待を寄せています。

 2023年度入学希望者を対象にした「グローバル・ディスカバリー・プログラム入試説明会」は2022年6月18日(土)14時からオンラインで開催予定です。
 本プログラムや入試内容についての詳細はこちらをご参照ください。

【本件問い合わせ先】
 学務部グローバル・ディスカバリー・プログラム事務室
 TEL:086-251-7912, 7915

年度