国立大学法人 岡山大学

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第17回情報危機管理コンテスト「文部科学大臣賞」受賞を学長に報告

2022年07月07日

 5月28日に第17回情報危機管理コンテストで「文部科学大臣賞」を受賞した、自然科学研究科博士前期課程(電子情報システム工学専攻(情報系))の芝 海人さん、戎 恒司さん、工学部情報系学科の佐治 和馬さん、Kang Jeukさんが、指導教員の学術研究院自然科学学域 山内 利宏教授および菅 誠治工学部長とともに、6月30日に槇野博史学長を表敬訪問し、受賞の報告をしました。
 槇野学長からの受賞のお祝いに引き続き、懇談が行われ、槇野学長が第1次~2次の予選を経て決戦に臨んだ時の感想や普段の研究内容、将来の夢などを尋ねました。受賞者からは、今回のコンテストには3チームが参加したこと、予選では質の高いレポートの提出が求められること、決勝戦ではリアルタイムで行われるサーバーへの攻撃に対し、リアルタイムでインシデント対応を繰り返し行ったこと、速さと正確さだけでなく対応力(何が発生し、何が問題かを伝える能力)も審査の対象となることなど説明がありました。山内教授からは、研究室の先輩から引き継いだノウハウを後輩たちが共有し、コンテストで優秀な成績を残せたこと、受賞者全員が文部科学省の教育プログラム「成長分野を支える情報技術人材の育成拠点の形成(enPiT2)」(enPiT2-Security、Basic SecCapコース)の修了者であることなど併せて説明がありました。また、受賞者らは、「今後の研究では、スマートフォンやIoT機器における指紋や暗号鍵などの保護技術をより発展させるため、今後も広範なセキュリティ技術について学んでいき、将来はセキュリティ企業で研究者として岡山大学で学んだ知識等を活用したい」と思いを語りました。

※情報危機管理コンテスト:
 毎年初夏に開催している「サイバー犯罪に関する白浜シンポジウム」の会場で並行して開催している情報セキュリティに関するコンテスト。リアルタイムなインシデント解決力を試すユニークなコンテストとして定評があり、毎年、全国から数多くのチームが参加している。
 本コンテストでは、参加チームは顧客企業のサーバの管理者となり、コンテストの時間中に、リアルタイムに発生するインシデントに対し、サーバの管理者として、迅速かつ的確に対処する。具体的には、Webページやネットワーク、その他サービスの異変、外部からの苦情電話等が発生し、これらに対して適切な電話対応、サーバ設定の変更、インシデントの原因究明や対処を行う。状況が刻々と変化する中での柔軟かつ的確な対応能力が問われるコンテストで、評価は、インシデントを解決する技術力だけでなく、電話対応を含めた現場対応の適切さも考慮して総合的に審査され、勝者が決まる。
 審査基準は、企業体を情報セキュリティ面で運営するために必要な能力の高さと、学問としての情報セキュリティを深掘りする能力の高さとされている。
 詳しくは情報危機管理コンテストホームページをご覧ください。

※文部科学省の教育プログラム「成長分野を支える情報技術人材の育成拠点の形成(enPiT2)」:
 enPiT2は高度IT人材の育成を目指す取り組みであり、「ビッグデータ・AI」や「セキュリティ」などの4分野を対象に大学・企業の協力のもと、実社会における問題解決を重視した講義や演習など、特色あるプログラムを提供している。セキュリティ分野(以下、enPiT2-Securityと呼ぶ)では、各大学が提供する講義・演習はその大学に所属する学生だけでなく、enPiT2-Securityに参加する各大学・高等専門学校の学生も受講可能となっている。岡山大学は、enPiT2-Securityの連携校の1校として参加し、座学科目と演習科目を提供している。現在、文部科学省の事業としては終了しているが,令和3年度以降も関係大学と連携して自主的にenPiT2の事業を継続している。
 詳しくは以下のホームページをご覧ください。
enPiT2事業HP:https://www.enpit.jp/
enPiT2-Security事業HP:https://www.seccap.jp/basic/index.html
岡山大学enPiT2 HP:https://www.eng.okayama-u.ac.jp/enpit2-sec/


【本件問い合わせ先】
学術研究院自然科学学域
教授 山内 利宏
(大学院自然科学研究科、工学部工学科情報・電気・数理データサイエンス系情報工学コース担当)
TEL:086-251-8185

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