国立大学法人 岡山大学

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中村栄三特任教授が鳥取県平井知事を表敬訪問~小惑星リュウグウサンプルの分析結果に関する論文発表報告と鳥取県中部地震支援謝辞~

2022年07月15日

 探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウから採取した試料の分析結果を6月10日に論文発表した中村栄三特任教授は、7月12日に鳥取県庁を訪れ、平井伸治知事を表敬訪問しました。
鳥取県三朝町にある惑星物質研究所は、JAXA/宇宙科学研究所との連携協定に基づく地球外物質サンプルリターンにおける物質科学研究を担当する高次キュレーション施設としてサンプルの情報解析を行っています。
 平成28年10月21日に発生した鳥取県中部地震では、微粒子を分析する精密機器など先端設備が甚大な被害を受けたところ、岡山大学と連携協定を結ぶ鳥取県と三朝町による、分析・実験機器の復旧へ向けたサポートに加え、知事自らご尽力いただき、文部科学省(施設整備費補助金)による整備支援をいただきました。
 これらのご支援を受け、探査機「はやぶさ2」によって帰還した小惑星リュウグウ試料の総合解析を令和3年6月より開始し、その研究成果は、令和4年6月に日本学士院紀要で公表され、国内外で社会的に大きく取り上げられました。
 中村特任教授は、「鳥取県中部地震の際にサポートいただき、新しい分析装置がすべて揃いました。おかげでリュウグウのサンプルを高い感度で分析することができました。」と謝辞を述べ、「われわれは鳥取県の三朝で、生命の起源を議論する上での物差しを世界で初めて作ることができました。」と、研究成果の報告をしました。
 平井知事からは生命の起源物質の可能性や宇宙の起源などについて質問があった後、「すごい大発見ですね。是非県民の皆さんにこの研究成果をお伝えしていただける機会を作っていただきたい。」とお言葉をいただきました。


<お問い合わせ>
岡山大学自然生命科学研究支援センター
特任教授 中村 栄三
Pheasant Memorial Laboratory

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