国立大学法人 岡山大学

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第18回「岡山リビングラボ」オープンイノベーションプログラム「介護予防におけるヘルスデータ等を活用した健康無関心層に対するアプローチ方法」を開催

2022年08月04日

 7月20日、今回で18回目となる「岡山リビングラボ」オープンイノベーションプログラムを、オンラインとオフライン(会場:ももたろうスタートアップカフェ)の併用形式で開催しました。岡山リビングラボとおかやまスタートアップ支援拠点運営委員会の主催、阪急阪神ホールディングス株式会社の共催により開催しました。同社は関西地域で鉄道業を中心に幅広く事業展開を行っており、電子カルテや診療報酬明細書、健康診断結果データ、各種デバイスから取得されるバイタルデータ等から構成される幅広い医療・健康関連データを活用することで、地域高齢者層の介護予防を図る方法を検討しています。
 今回のプログラムでは、「介護予防におけるヘルスデータ等を活用した健康無関心層に対するアプローチ方法」をテーマに実施。同社のヘルスケアチームの取り組みを中心に、大阪府堺市で実施している介護予防プログラム「あ・し・たプロジェクト」や池田市、枚方市等の自治体と連携した介護予防の取り組みについて、同社グループ開発室の三善様がプレゼンテーションを行いました。その後、どのようなヘルスデータをどのような方法で収集・分析し、地域の高齢者層にどのように提供すれば介護予防につながるのかについて参加者全員で検討し、検討グループごとに事業アイデアを発表しました。
 岡山リビングラボの企画運営を担当する本学学術研究院ヘルスシステム統合科学学域の志水武史特任准教授は「鉄道会社も沿線地域の価値向上に向け、地域住民の疾病・介護予防や健康増進等に注力していることが良く分かる回だった。様々なヘルスデータとヘルスケア以外のデータ、さらにはヘルスデータとサービス・製品の組み合わせにより、多様な事業アイデアが創出できる可能性があることが確認できた」とコメントしました。
 本学は全学を挙げて研究力強化・産学共創に力を入れています。本学のオープンイノベーションの強化推進の取組のひとつとして、「岡山リビングラボ」(企画運営担当:志水特任准教授)の取組を実施しています。
 岡山リビングラボの「オープンイノベーションプログラム(O2IP)」は、本学の学生や教職員のみならず地域内外の企業、大学、自治体等、多種多様な参加者が社会課題の解決等につながるイノベーティブな事業アイデアを検討するワークショップ型の取り組みです。検討テーマを提示する共催団体(大手企業等)にとっては、イノベーションに必要となるユニークなアイデアや技術を持った企業や研究者の探索・発見に役立ちます。一方、プログラムに参加する地元企業や研究者、学生、地域住民などの方々にとっては、大手企業のイノベーションに向けた取り組みの一環を知ることができるだけでなく、大手企業等の協力を得ながら、保有する技術や研究シーズ、課題認識等を新たなサービス・商品として具体化し全国展開するチャンスが生まれます。
 次回の第19回は3回目となる西日本旅客鉄道株式会社の共催により、「地域資源を活用した地域活性化事業アイデア」をテーマに、8月8日にオンラインとオフラインの併用形式で開催します。詳細情報および参加申込は岡山大学ホームページをご覧ください。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。
 本学は今後もオープンイノベーションをもとに地域から産学共創などを加速させるとともに、新たなイノベーションを創出させる取り組みを活性化させていきます。

【本件問い合わせ先】
学術研究院ヘルスシステム統合科学学域 特任准教授 志水武史
TEL:086-251-8612
Email:shimizu.takeshi◎okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。

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