国立大学法人 岡山大学

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現実的な視点でSDGsを活用して事業を推進する手法とその先をどうつかまえるか 「SDGsスタートアップセミナー~SDGs新規事業立ち上げのヒント~」を開催

2022年10月12日

 本学では、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals;SDGs)」に対して、全学を挙げて取り組んでおり、大学法人経営の中核に置いています。今回、内閣府「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」の分科会として、世界最大のプロジェクトマネジメント組織であるPMI(Project Management Institute)日本支部が立ち上げたSDGsスタートアップ研究分科会のセミナー「SDGsスタートアップセミナー~SDGs新規事業立ち上げのヒント~」が9月17日にオンライン(ライブ配信)で開催され、本学の佐藤法仁副理事(研究・産学共創担当)・URAらが登壇しました。
 はじめにPMI日本支部の端山毅会長から、PMI日本支部の活動説明とSDGsなどの社会課題解決への関わりなどについての紹介が行われました。
 続いて登壇した佐藤副理事は「「0か1」、「丁か半」で物事が決められない時代における新しい価値の創出とは~そのためのSDGs活用法とその先について~」と題して講演。今回のセミナーがビジネス主体である点から、慈善活動などのCSRではなく社会課題解決の中で企業等がきちんと利益を追求して儲けるために、SDGsがどのような“お得感”があるのか、またSDGsを活用してどのようにビジネスを行っていくのかなどの点についてこれまでの自身の産学官での取組経験やビジネスモデルなどの具体例を挙げて紹介。さらに“SDGsの先”のテーマとして、カーボンニュートラル(グリーン・トランスフォーメーション、グリーンイノベーション)を一例に挙げ、SDGsと同様にビジネスを行ううえでもお得感などについて具体例を挙げて説明しました。
 最後の講演ではPMI日本支部理事で本研究分科会代表の稲葉涼太氏が「『SDGsスタートアップ方法論』概要~『SDGsスタートアップ方法論』の必要性~Why SDGs?とWhat is SDGs?のその先へ」と題して講演。前半ではまずSDGsの本質とは何か、世界的になぜ重要視されているのか、そしてなぜビジネスシーンで重要視されているのかを説明した後、経済価値と社会価値をともに向上させるCSVと環境・社会・ガバナンスを重視するESGについて、さらにこれからの事業にSDGsがなぜ必要などについて紹介。さらにて後半ではSDGs事業を立ち上げ・推進するための当分科会の活動と「SDGsスタートアップ方法論」概要について解説を行いました。
 本セミナーは定員100人で予定していましたが、参加申込み多数のため最終的に定員を200人まで増員し開催。質疑応答でも講演者の佐藤副理事と稲葉氏に多くの質問や意見が投げかけられ、ひとつずつ丁寧に回答し、意見交換されました。
 本学はSDGsを共通言語にして、世界や地域のステークホルダーらとパートナーシップを強化し、SustainabilityとWellbeingを追究する研究大学として、大学だけでなく、世界と地域に新たな価値を創造し続けていくことを目指しています。新たな価値のひとつにスタートアップ・ベンチャーや新規事業などのビジネスの側面もあり、ありたい未来の実現のためにビジネスを通じて貢献する共創活動も精力的に推進していきます。



<参考>
PMI日本支部「SDGsスタートアップ研究分科会」


<ご案内>
現在、PMI日本支部では2022年10月開講の研修ワークショップの募集を行っています。今回のセミナーでPMI日本支部理事の稲葉氏が講演した『SDGsスタートアップ方法論』を全3回のワークショップで体得できるコースです。岡山大学はPMI日本支部のアカデミアスポンサーでもあります。みなさまのご参加をお待ちしております。
https://www.pmi-japan.org/news/info/2022_07_15_sdgs20220715.php


【本件問い合わせ先】
岡山大学 副理事(研究・産学共創担当)・URA 佐藤法仁
E-mail:norito-satoh◎cc.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。

<内閣府地方創生SDGs官民連携プラットフォーム「SDGsスタートアップ研究分科会」に関する件>
一般社団法人PMI日本支部 SDGs担当
E-mail:sdgs◎pmi-japan.net

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