国立大学法人 岡山大学

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十川麗美 認定遺伝カウンセラーが日本サイエンスコミュニケーション協会年会ベストプレゼン賞を受賞

2023年01月04日

 岡山大学病院臨床遺伝子診療科の認定遺伝カウンセラー十川麗美さんが12月4日、第11回日本サイエンスコミュニケーション協会年会において、遺伝教育の取り組み「遺伝啓発プロジェクト『Genetic Cafe®』」に対しベストプレゼン賞を受賞しました。同賞はサイエンスコミュニケーションを通じて全国の広範な仲間との交流を通じた情報と理念の共有、学術研究の深化などを積極的に進めるための業績を年会で口頭発表をした人の中から、ベストプレゼン賞にふさわしいと判断された方に授与されます。年会では19団体によるサイエンスコミュニケーションを通じたあらゆる活動が発表されました。
 全国で科学教育に関する活動は多くされていますが、年会参加者による投票でベストプレゼンをした人のみに授与されるため非常に希少な賞であり、過去5年間において中四国での受賞は初めてです。
 今回受賞したのは「高校生を対象とした遺伝啓発プロジェクト"遺伝をもっと身近に!Genetic Cafe®"の実施」で、7月18日に岡山大学鹿田キャンパスで行われました。岡山県内外の高校生13人が参加し、「遺伝やがん」に関する講義やグループごとにディスカッションを行ったほか、DNA模型や書籍、動画ツールを用いて遺伝を身近に感じる企画も行われました。
 「Genetic Cafe®」実施代表者である十川さんは、全国で316人(2022年4月現在)いる認定遺伝カウンセラーの一人として、がん患者等の当事者の心理・社会的影響を配慮しつつ、高校生をはじめとした市民向けの遺伝啓発活動を積極的に行っています。また国内では27人しかいないJASC認定サイエンスコミュニケーターの資格も有しており、認定遺伝カウンセラーとJASC認定サイエンスコミュニケーターの両資格を持つ十川さんの取り組みが評価されました。十川さんは「市民の方々への遺伝啓発を通じて、皆さんのゲノム医療や遺伝に対する関心が高まり、健康管理やがん予防につながることを期待します」と話しています。

■遺伝啓発プロジェクト「Genetic Cafe® 〜 遺伝を知ろう!〜」

【本件問い合わせ先】
岡山大学病院 臨床遺伝子診療科
十川麗美
メール:sogawa.reimi◎okayama-u.ac.jp   (@を◎に置き換えています。)


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