イスラエルのウルフ財団は2月8日（日本時間）、本学エグゼクティブ・アドバイザーの菅裕明氏がウルフ賞の化学部門を受賞したことを発表しました。今年のウルフ賞は医学、農業、化学、数学、芸術の5つの部門から8人が受賞し、化学部門の受賞者には、菅氏のほか、Chuan He教授（シカゴ大学）、Jeffery W. Kelly（スクリプス研究所）が選出されました。
　菅氏は人工のRNA触媒「フレキシザイム」を開発。天然のアミノ酸と非天然のアミノ酸を結合させた「特殊ペプチド」と呼ばれる医薬品の候補となる物質の合成技術を見出しましたことが評価されました。
　ウルフ賞は化学、農業、数学、医学、物理学、芸術の6つの分野で国際的に卓越した業績をあげた科学者および芸術家に与えられる賞で、イスラエルの外交官リカード＝ウルフが1978年に創設。とりわけ、化学、医学、物理学の3部門では、3人に1人が受賞後にノーベル賞を受賞しており、同賞の行方を占う前哨戦とも言われています。
　なお、授賞式はイスラエルにて2023年6月15日に執り行われる予定です。

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