国立大学法人 岡山大学

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上海大学医学院長らが那須学長を表敬訪問

2023年04月24日

 上海大学医学院の劉斌院長(Professor Bin Liu)らが4月17~18日に本学を訪れ、18日に那須保友学長を表敬訪問しました。
 今回の表敬は、2019年11月26~28日に当時の那須研究担当理事・副学長と佐藤法仁副理事・URAが同大学からの国際共同研究や医療系分野の創設・強化などの依頼に応じて訪問したことから端を発しています。同大学への訪問直後に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが起こり、直接的な交流は中断してしまいましたが、オンラインベースでの交流が進んでいました。特に同大学に新たに設置された医学院(日本の医学部に相当)や附属病院の新設計画、共同教育研究プロジェクトの構築など、幅広い活動を実施してきました。
 まず17日は両大学の交流会を開催。ここ数年はコロナ禍でオンラインのみでの交流に限定されてきたため、初めて実際に対面できることの嬉しさと、今後の抱負などについて活発な意見交換を行いました。
 翌18日の表敬訪問では冒頭、那須学長からあらためて歓迎のあいさつとともに、上海大学医学院の設立のお祝いなどについて述べました。劉院長からは、那須学長の学長就任祝いの言葉とともに、これまでの活動の振り返りと今後の連携についての紹介がありました。
 会談では、佐藤副理事・副学長や本学中性子医療研究センターの黄鵬研究准教授、事務部門らも参加し、大学間協定の締結や人材育成を含めた教育研究交流を進めて行くことで合意しました。今後、具体的な内容について詰めていくことになりました。
 本学は、「地域中核・特色ある研究大学:岡山大学」の活動のひとつとして、強みある医療系分野の強化とともに、研究活動の国際展開や社会実装の加速・レベルアップの実現を促進しています。今回の上海大学医学院との交流は、研究力向上・イノベーション創出強化などの国際研究戦略のひとつです。今後、安全保障上の取り決めや懸念事項などもしっかりと調整し、両大学が協働でき、研究力向上・イノベーション創出強化が図れるようにプロジェクトベースで進めて行きます。今後も地域中核・特色ある研究大学である岡山大学にご期待ください。

上海大学(Shanghai University)
 中華人民共和国上海市にある国立大学(中国政府教育部と上海市政府共同運営)で、211工程(国家重点大学)のひとつです。同大学は1922年に設置され、その後、統廃合や閉校などを経て1994年に上海工業大学、上海科学技術高校専科学校などと合併し、現在の上海大学が形成されました。上海市内に3つの広大なキャンパスを持ち、学部は文学、哲学、経済学、法学、理化学、工学、芸術学など30学部、86専攻にも及びます。現在、約3,100人の教員・博士号取得研究者らとともに学部生20,500人、大学院生16,500人、社会人学生16,000人が在籍。留学生はこれまでに115か国から15,000人余りが修了し、現在も約3,000人が在籍しています。英国の世界大学評価機関Quacquarelli Symondsによる「世界の若い大学ランキング」では中国本土で1位になるなど、近年、教育研究において成長が著しい総合大学です。初代学長は、「中国の力学の父」と呼ばれ、固体力学と理性力学に対して大きな影響を与えた科学者である銭偉長(Wei-zang Chien:1913~2010)が務めています。

【本件問い合わせ先】
研究協力部 研究協力課
TEL:086-251-7115

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