国立大学法人 岡山大学

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大谷理浩助教(病院)がAMED「令和5年度次世代がん医療加速化研究事業」に採択

2023年06月15日

 岡山大学病院脳神経外科の大谷理浩助教が、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「令和5年度次世代がん医療加速化研究事業」に採択されました。
 同事業は、「がん研究10か年戦略」を踏まえて、がんの根治・予防・共生の観点に立ち、患者・社会と協働するがん研究を推進することになっています。がんの本態解明に迫る「真理の探究」、「基本原理の解明」や「新たな知の発見、創出や蓄積」の深化を図り、治療・診断の標的としての妥当性を検証することで、それらの基礎的研究成果を踏まえた次世代がん治療・診断法の迅速な社会実装に向けた研究開発を加速・展開します。また、令和5年度からは「医療用等ラジオアイソトープ製造・利用推進アクションプラン」(令和4年度5月原子力委員会)等を踏まえて、医療用RIを活用したがん治療創薬や核医学診断・治療に向けた技術開発・アンメットメディカルニーズ等に基づく戦略的研究開発への支援を推進・強化を行うものです。
 今回、大谷助教は「研究領域C(免疫システム創薬)がん細胞と免疫担当細胞の多面的相互作用の理解に基づく革新的治療法の研究」の「探索研究フェーズ(次世代PI育成枠)」において採択を受け、「一細胞時空間解析を用いた膠芽腫微小環境の再構築機序の解明と新規免疫療法の開発」の研究開発課題名のもと本年度の研究チームを率いることになります。
 今回の採択を受けて大谷助教は、「我々は膠芽腫に対する新規治療開発を行っており、2019(平成31)年度からはAMED橋渡し研究戦略的推進プログラムのシーズCの支援の下、再発悪性神経膠腫に対する医師主導治験を行ってきました。本研究では膠芽腫の腫瘍免疫に着目し、新たな治療開発につなげていきたいと思っています」とコメント。今後の研究活動に意欲を見せました。
 今後も本学は、研究力における強みのひとつである医療系研究分野の更なる強化促進を図り、研究力向上・イノベーション創出を加速させていきます。また今回の大谷助教の研究開発課題枠のように次世代のPI(研究代表者)を育成することを精力的に実施しています。本学では独自の「岡山大学若手研究者育成支援パッケージ」を運用しており、今の次世代を拓く秀逸な若手研究者人材に育成を戦略的に実施しています。今後も社会課題や命に関わる点などに積極的に取り組み、数多くの方々のwell-beingを支えていきます。大谷助教をはじめ、地域中核・特色ある研究大学である岡山大学、岡山大学病院にご期待ください。
 なお、本件は2023年6月7日にAMEDのホームページに掲載されました。

【本件問い合わせ先】
岡山大学病院 脳神経外科 助教 大谷理浩
TEL:086-235-7336
https://neuro.hospital.okayama-u.ac.jp/

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