本学惑星物質研究所(鳥取県三朝町)では、7月4日から三朝国際学生インターンシッププログラム(MISIP;Misasa International Student Internship Program)を開始しました。4日に開催されたオリエンテーションでは、芳野極研究所長があいさつの後、インターンシップ学生に対して研究所の概要やプログラムの歴史・目的を説明。最先端の設備や技術に触れ、研究者や学生と国境を越えた交流を深めることを期待する旨、激励の言葉を贈りました。
同日はオリエンテーションのほか、ウェルカムランチやラボツアーが開催され、コロンビア出身のJuanita Maria Sanchezさん(学部4年生・EAFIT University)は「惑星科学の分野で大きな貢献をしているチームで活動し、学ぶことができる絶好の機会のため、研究プロジェクトに積極的に取り組むことはもちろんのこと、日本の文化や伝統に触れることでこの経験をより豊かなものにしたいです」とプログラムにかける想いを語りました。今年度はコロンビア、ルーマニア、フランス、タイ、インド、中国、ハンガリーの計7か国から8人の学生が参加し、本研究所教員が提案した5つの研究プロジェクトに分かれ、約6週間にわたって最先端の研究を遂行します。
MISIPは共同利用・共同研究拠点(惑星物質科学研究拠点)のインターンシップ型共同研究として学部3、4年生並びに修士課程を含む博士前期課程1、2年生の学生を対象に国際公募で実施されています。本プログラムでは、本研究所にて培ってきた高度な実験・分析技術に触れることで最先端の研究活動を実感し、研究者としての思考プロセスの習得やプレゼンテーション能力の向上、研究への情熱を涵養するとともに、研究所敷地内にある三朝宿泊所での共同生活をとおして異文化理解を深め、次世代若手研究者の国際的なネットワークを構築することを目的としています。
2005年度に第1回を開催して以来、毎年度実施されていましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により2019年度の開催を最後に3年間開催を見送っており、今年度は4年ぶりに再開することとなりました。本プログラムではこれまでに150人以上のインターンシップ生を輩出しており、その多くは現在各国の主要研究機関で研究者として活躍しています。本研究所では本プログラムを通じ、若手研究者の国際的な中核的研究教育拠点として次世代若手人材の育成や国際的ネットワークの拡大に努め、国際ハブ機能の強化を目指しています。
【本件問い合わせ先】
惑星物質研究所 庶務担当
eee0502◎adm.okayama-u.ac.jp
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三朝国際学生インターンシッププログラム(MISIP)を4年ぶりに再開! ~7か国8人の学生が最先端の研究プロジェクトを実施~
2023年07月13日