9月15日に開催された日本鉱物科学会の2023年年会にて、本学惑星物質研究所(鳥取県三朝町)の所長である芳野極教授が「2022年度日本鉱物科学会賞」を受賞しました。受賞題目は「地球惑星内部物質の電気伝導度に基づく核及びマントルダイナミクスの研究」。大阪公立大学で開催された年会及び授与式で、大和田正明学会長から芳野教授に表彰状が授与されました。
日本鉱物科学会賞は鉱物科学及びその関連分野で顕著な研究業績を上げた者に贈呈される賞で、原則、毎年最大2人の研究者が推薦されます。芳野教授はマントル物質の電気伝導度をはじめとした地球惑星物質の電気的特性の研究で世界をリードし、米国鉱物学会フェローとして国際的評価を得ていることなどから、多大なる功績が認められ今回の受賞となりました。
学会賞を受賞した芳野教授は「この度は栄誉ある賞をいただきまして、誠に嬉しく思います。これまで貴重なご助言、ご指導をいただきました多くの方々に、心より感謝申し上げます。今後は受賞対象となった電気伝導度の研究にとどまらず、幅広い惑星物質科学研究の進展に貢献していける研究を展開していきたいと思っております」と受賞の喜びと感謝の気持ちを述べ、今後の意気込みを語りました。直近で芳野教授は7月31日に論文掲載された「上部マントルの地震波減衰への水の影響:シャープなリソスフェア-アセノスフェア境界の起源」の研究で最先端の研究成果を発表しており、今回の受賞で惑星物質科学研究の進展に拍車がかかっています。
【本件問い合わせ先】
岡山大学惑星物質研究所
教授 芳野 極
TEL:0858-43-3737
惑星物質研究所の芳野教授が「日本鉱物科学会賞」を受賞
2023年10月03日