国立大学法人 岡山大学

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山本准教授(GDP)が国連女性の地位委員会エキスパート会議に参加

2023年11月20日

 本学グローバル・ディスカバリー・プログラム/大学院社会文化科学研究科の山本由美子准教授が、10月3~6日に開催された第68回国連女性の地位委員会 (CSW)のエキスパート会議に参加しました。この会議は、2024年3月11~22日まで国連本部(ニューヨーク)において開催されるCSWの準備の一環として、UN Women (国連女性機関)によりオンラインで開催され、先日会議の報告内容が公開されました。
 第68回CSWのテーマは“Accelerating the achievement of gender equality and the empowerment of all women and girls by addressing poverty and strengthening institutions and financing with a gender perspective (ジェンダーの視点を取り入れた貧困の解消、機関の強化、資金調達によって、ジェンダー平等の達成とすべての女性と女児のエンパワーメントを加速する)”です。24人の研究者らが「ガバナンスと機関の強化」「資金調達」などの分野について現況を報告し、CSWへ向けて提言を行いました。
 山本准教授は「女性の貧困撲滅のための経済社会政策」の分野で報告し、SDGsのターゲットであるにもかかわらず、多くは女性が担っている育児・介護などアンペイド・ケアワークの負担減少がなされていない現況を報告し、アジアを中心に少子高齢化が急速する中、介護・看護・保育などに従事するケアワーカーの処遇の低さが女性の貧困につながっていることを指摘しました。ケアワーカーの処遇改善と雇用創出は、途上国に多い若年層の高い失業率やニート率を改善することから、ケア産業への公的支出の増加を提言しました。
 山本准教授は、分担執筆した『フェミニスト経済学−経済社会をジェンダーでとらえる(有斐閣)』出版記念シンポジウム「なぜ、いま、フェミニスト経済学か」(12月16日、会場・オンライン参加)にも登壇し、ケアを中心にすえた経済「ケアエコノミー」の実現に向けて報告します。

【本件問い合わせ先】
学務部グローバル・ディスカバリー・プログラム事務室
TEL:086-251-7912、7915

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